『令和7年度・ 修了式』校長式辞を記載しました。

[ コンテンツ・データ記載= 総務分掌 WEB担当 ] ※参考 = アイテム更新 3月 25日(水) 15:01

3学期修了式 式辞(定時制)

皆さん、こんばんは。
一年が経つのは、本当に早いものです。体育大会、文化のつどい、生活体験発表大会、修学旅行、学年マッチなど、皆さんは一途に取り組んだと思います。このような行事一つひとつは、皆さんが「人として成長する場」でもあります。技術や知識を身につけることはもちろん大切ですが、仲間と協力する力、相手を思いやる心、困難に立ち向かう姿勢こそが、これからの人生で皆さんを支える大きな力になります。
さて、この校章がどのように誕生したか、知っていますか。
今から78年前の1948年(昭和23年)。当時の在校生や教職員による応募と全校生徒の投票によって選ばれたのが、当時建築科3年生だった園田英雄さんのデザインでした。園田さんは当時の様子を、次のように回想されています。

「昭和20年の終戦直後、日本は極限の貧困状態にあり、大分の街は焼け野原だった。私は軍服に下駄履きで通学し、教科書すらない中で授業を受けていた。しかし、戦時中の極度の疲労から解放され、自由と平和を実感できる喜びは、何物にも代えがたかった」

園田さんがデザインに込めた思いは、「平和・夢・飛翔」です。「生徒の夢を抱いた平和のハトが、大空を黄金色に輝き、はばたき飛んで行く。」という願いが込められています。教科書さえない混乱の中で、たくましく生き、学びを大切にしていた先輩がいた。私が今日、この話をしたのは、なぜか。困難なことや辛いことがあっても、生徒皆さん一人ひとりに、学ぶことへの誇りと情熱」を持ち続けてほしいからです。
今日で令和7年度が修了します。今後も、自分のペースで学び、可能であれば、就業し、社会を知ってほしいと思います。就業すれば、社会の仕組み、経済的なことを知る機会を得ることになり、また、自立した社会人になる上でプラスになると思います。したがって、定時制に通う生徒さんの一つの強みになると思います。
工業の業界に目を向けると、現在、日本に320万人いる高校生のうち、工業を学ぶ生徒は、わずか20万人に過ぎません。全国の高校生の平均求人倍率が「4.1倍」であるのに対し、工業高校生に対しては「31.9倍」です。この突出した数字は、工業を学ぶ高校生への期待の表れになっています。
次に集まるとき、皆さんは一つ上の学年になっています。先日卒業した4年生も、立派に巣立っていきました。4月からの皆さんの更なる活躍と飛躍を祈念し、式辞といたします。

令和8年3月24日

校長 江口 哲治

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