【授業改善】読んでみた「未来への手紙」

 本校は大分県教育委員会高校教育課主催の「未来を拓く学校づくり事業」の一つであるPOLAさんの『自己発見プログラム』の対象校として4年にわたり実施し、昨年度と今年度の卒業生は、3年間で合計5回受講させていただきました。このたび卒業する3年生は、2年次9月の『自己発見プログラム』において、「未来への手紙(10年後の自分にあてて書いた手紙)」「自分オリンピック」の2枚を封筒に入れて提出し、学校で大切に保管していました。「未来への手紙」は、文字通り本来は10年後に卒業生の手元に届くといいのですが、現実的には難しいので、昨年度の3年生と同様に、「卒業式予行・各種表彰・同窓会入会式」の日(今年度は令和8年2月27日)のホームルームで返却しました。自席で開封し、10年後の自分にあてた手紙を読み、3月1日(日)の『卒業式』を前にした3年生は、様々な思いに駆られたようでした。手紙を読んだ感想を各クラス5点紹介します。

【G3】
○2年生の自分の言葉を聞いて、大学でもやっていける勇気をもらいました。
○自分自身の言葉だから疑うことなくまっすぐ受け取れました。
○POLAの皆さまのおかげで自分は変われたと思っています。
○私はPOLAさんから「自分とは何か」を学びました。楽しかったです。
○この手紙を将来も見て元気を出したい。

【R3】
○手紙は過去の気持ちを届けてくれました。とても良い体験になりました。
○なんだか恥ずかしかったけどグッときた。
○自分が書いた手紙を久しぶりに読んでみたら、言葉が心に刺さりました。
○手紙を読んで、自分はポジティブに生きようと思いました。
○10年後もまじめで正直な明るい人だと思われる自分に成長したい。

【B3】
○昔の自分に「ケッコン」の心配をされていた。
○これからも思いやりと優しさを大切に過ごしていきたいと思った。
○自分らしいなと思った。考えていることは変わらないと思った。
○早めに開封したが、過去の自分に言われたことをできるようにしたい。
○過去の自分へ 将来の話をしていたけどまだこれからなので頑張っていくよ!

【L3】
○約1年半で人って変わるんだと思った。就職後も夢や目標を持ち続けたい。
○自分にアドバイスを書いていた。何を書いたか忘れていたので面白かった。
○行きたかった進路に行けなかったけど、合格したからオールOK!
○無事就職できたので、長く勤められるよう努力します。
○今も昔も変わらずおバカでいいね!

 気持ちや事柄の伝達はメールやSNSで済ませ、直筆で手紙を書いて他者に送る行為は稀有の時代です。ましてや自分自身に手紙を書くことなどないでしょう。近いものとしては「日記」がありますが、日記を習慣化している生徒も少ないようです。普段しないようなことをこの「未来への手紙」で取り組んだことで、生徒は自分自身を客観視することができ、未来の自分、また過去の自分を他者的に捉えていました。例えば上記【B3】最後の生徒は、過去の自分に対してメッセージを発しています。このように自己を客観視し、気持ちを可視化する『自己発見プログラム』は、生徒の人間的成長に寄与する素晴らしい研修だと考えます。10年後、27歳になった卒業生の皆さんが、この「未来への手紙」の存在を忘れずに読み返すことを期待しています。文責:指導教諭(古原)