【授業改善】「真剣に楽しく~第1回校内授業研究会~」

 令和7年6月20日(金)に、「第1回校内授業研究会」を開催しました。研究授業は、工業科の平田健太教諭による電子機械科1年の『機械設計』と、英語科の門脇登志子教諭による生活デザイン科2年の『英語コミュニケーションⅠ』の二本立てです。なお、諸般の事情で今回に限り、当日朝に「事前説明会」を開催し、4限帯の研究授業に臨みました。

 『機械設計』の【本時の目標】は、「直線運動について理解を深め、協働して加速度を求めることができる」でした。「加速度」を求める公式を用いた計算は難易度が高く、「物理」や「数学」的な要素が強いものでしたが、グループ活動をとおして協働して解答を導き出させる授業手法であり、授業者の望む結果を見事に引き出していました。MetaMojiを終始用い、導入時には既習事項による計算演習を、まとめでは、身近な現象との関連を意識して「振り返りシート」に記入させることで、学習内容の理解・定着を図っていました。

 『英語コミュニケーションⅠ』の【本時の目標】は、「本文理解に必要な語彙を理解し、発音することができる」「音読練習で積極的に相手と関わり、コミュニカティブな練習をする」でした。教材は、コンビニエンスストアがどのように成功したのかを英語で発表するというものであり、生徒は身近な存在であるコンビニにつき、親しみを持って取り組むことができていました。導入時に教育用アプリ「Kafoot」を用いて小テストを行ったり、終わりに映画の一部を見せてリスニング(英単語の聞き書き)をさせたりするなど、授業構成が工夫され、50分間にわたり生徒に主体的に取り組ませることに成功していました。

 参観を終え、二人の授業者に「本時の目標(めあて)の提示~振り返り(まとめ)」の実践、ICTの効果的な活用などに加えて、『3つの共通点』に気づきました。

① 授業者と生徒とが一体となり、到達目標に向かって創造する授業
② ペアやグループワークによる協働的な学びを主軸とする授業
③ 真剣かつ楽しそうに、生徒全員がキラキラと輝く授業

 旧来的な講義調、一方向的な授業ではなく、授業者と生徒、そして生徒相互が協働する形態であるため、「真剣」と「楽しい」が見事に両立した授業であったと感じました。

 授業後の「事後検討会」では、「平田教諭が年次を追って授業力が向上していること」や「門脇教諭と生徒たちとの温かな教室の一体感」をはじめ、活発に意見交換、討議がなされ、大いに有益な時間となりました。また、「職員研修」では、本校指導教諭が『進路達成に係る表現力向上を目指した授業実践の報告』と題して講演を行いました。「第1回校内授業研究会」の学びを範として、本校の全授業者がこれからも主体的に【授業改善】に取り組み、「(生徒が)わかる授業」を実践することを期待しています。文責:指導教諭(古原)