【進路指導】『宇佐市企業説明会』at 三和酒類スポーツセンター

6月14日(土)に、「三和酒類スポーツセンター(宇佐市総合体育館)」を会場とする『宇佐市企業説明会(13時~16時)』に、本校の就職希望の3年生約60名が参加しました。手配してくださった大型バスに乗って学校と会場を往復した生徒と、現地集合の生徒もありました。中には、甲子園予選大会が近いものの、監督が練習試合等のスケジュール調整を図ったことにより参加できた硬式野球部員数名もいました。広い体育館には約100社の企業がブースを設置し、訪れた高校生やリクルートスーツ姿の学生に、会社概要や業務内容などについて説明を行いました。宇佐市の企業説明会なので、高校生の主体は宇佐産業科学高校の生徒でしたが、中津市の高校に通う生徒さんや中途採用としての求職者と思われる方の参加もありました。

 本校生は主体的にブースを回るだろうか、時間を持て余す生徒もいるのではと懸念していましたが、全くの杞憂であり、最初の2階での集合の後は皆、一斉に1階フロアに降りて行き、意中の企業を中心に各企業のブースを積極的に訪ねていました。予定通り5社の企業に話を聞いた生徒が大半ですが、それ以上もいたようです。現3年生は、「中津市企業説明会」「宇佐市企業見学バスツアー」「校内企業説明会」等を経験しているので、これらの活動に慣れてきた感があります。また、他校の友だちに久しぶりに会い、旧交を温めながらも就職生としてのライバル心も芽生えた生徒もいたようでした。

 高校生の卒業後3年以内の離職率は、厚生労働省が令和5年10月時点でとりまとめた調査によると、令和3年3月卒業者では、「38.4%」に及びます。つまり、就職して3年後には3分の1以上が離職(退職)しているということです。前年の数値と比較すると1.4%も増えています。離職率が上昇傾向にあるのは大分県も同様です。離職には様々な要因があるでしょうが、よく言われるのは雇用のミスマッチです。「自分が想像していた会社や仕事内容ではなかった」と、ギャップを感じて辞めてしまうケースです。したがって、このような説明会で、企業の担当者から直接お話を伺う機会は効果的だと考えます。今回の参加において、離職率0の企業もありました。お話を伺って感じたのは、「職場の雰囲気がいいので長続きしているのだろう」ということです。もちろん給与や休日、仕事内容や福利厚生も大事ですが、就職はトータルバランスとして総合的に考えた方が望ましいと考えます。そのためにも仕事理解、企業理解が肝要です。

 本校は地元三市(宇佐、中津、豊後高田)への『定住促進』を図っています。今回の説明会を通して生徒の地元就職に結びついてほしいと願います。主催の「宇佐市」様および「宇佐市地域雇用創造協議会」様、そして宇佐市の企業の皆様、本校生に職業選択・企業選択に係る有益な学びの機会を与えてくださりありがとうございました。この場をお借りして衷心よりお礼申し上げます。           文責:進路指導主任(古原)