学校案内
式辞
暖春の柔らかな光に、万物は躍動し、春の歓びを体中で感じるこの佳き日、 大分県議会議員 若山雅敏様、大分県立農業大学校教授 安達雄至様 をはじめ多くのご来賓、並びに保護者のご臨席を賜り、第七十八回入学式を挙行できますことは、私ども関係者一同、この上ない喜びであり、心よりお礼申し上げます。
ただいま入学を許可いたしました新入生八十二名の皆さん、入学おめでとう。教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。
また、今日のこの喜びの日を迎え、新入生の皆さんの感激はもとより、これまで深い愛情をもって育んで来られた保護者の皆様の喜びも、ひとしおのことと推察いたします。お子様のご入学、誠におめでとうございます。
本校は明治三十四年に創立され、本年で百二十五年目を迎える県内屈指の歴史と伝統を誇り、地域の産業を支える専門高校です。「誠実、勤勉、奉仕」の校訓のもと、「地元で学び、地元に貢献、地元と共に」をスローガンに掲げ、学びを生かした地域貢献に継続して取り組み、大きな成果をあげているところです。
さて、入学にあたって新入生皆さんに次の二つのことをお願いします。
一つ目は「自分の成長に責任を持つこと」です。
どのような時代や社会であれ、生きていく上で人格を磨くこと、例えば人として備えるべき礼節、時間を守ること、挨拶をすることなどを身に付けることは欠かせません。高校生活では、新しい友人や先生、地域の方々とこれまで以上に新しい関係が築かれます。他者をリスペクトし、協働して何かを作り上げることの歓びを知ることで、まず自分の存在を見つめ直してください。
二つ目は「チャレンジすること」です。
チャレンジしなければ結果は生まれません。京セラの創業者で日本航空を経営危機から再建させた稲盛和夫(いなもり かずお)氏は、「チャレンジしているうちは失敗はない。あきらめた時が失敗である」と言われました。
「できた、できなかった」という結果ではなく、「失敗を恐れずチャレンジしたのか、しなかったのか」という行動を大切にしてください。
地域に生きる生徒は地域の宝です。
本校は一学年が四規模の小規模な学校です。しかし、それだけに生徒一人一人に目が届きやすく、きめ細かい指導をすることができます。
保護者の皆様におかれましては、今後は学校のサポーターとして、教職員と一緒になって、すべての生徒の応援をお願いいたします。
地域の宝が学ぶ、地域の学校を、失敗を成功の糧にできる学校を一緒につくりましょう。
生徒の夢の実現に向けて、これから始まる高校生活が有意義な時間となることをお約束して、式辞とさせていただきます。
令和7年4月9日
大分県立宇佐産業科学高等学校
校長 吉渡正満