学校案内
「全国豊かな海づくり大会」は、水産資源の保護・管理と海や河川・湖沼の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、つくり育てる漁業の推進を通じて水産業の振興と発展を図ることを目的に、毎年各県持ち回りで開催されている国民的行事です。昭和56年には記念すべき第1回大会が大分県鶴見町漁港で開催されました。今年は大分県で2回目となる「第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県おおいた大会~」が、以下のテーマで令和6年11月9日(土)・10日(日)に開催されました。関連行事として「豊かな海づくりフェスタ」が、また、主要行事として「式典行事」および「海上歓迎・放流行事」が行なわれました。
【大会テーマ】 「 つなぐバトン 豊かな海を 次世代へ 」
大会行事の一環として、「作文コンクール」が行なわれたので、本校生に執筆を投げかけました。全学年から作文が本校国語科に提出され、それらの作文を大会事務局に応募したところ、グリーン環境科3年の佐々木優羽さん(宇佐市立駅川中学校出身)の作品が、高等学校の部門で見事『大分県知事賞』を受賞しました。佐々木さんといえば、先日岩手県で開催された『第75回日本学校農業クラブ全国大会』における「農業鑑定競技会」に大分県代表として出場し、3年連続で『優秀賞』を獲得した生徒(10月31日付け本校学校HPに関連記事掲載)です。また、遡れば、昨年度津久見市で開催された「大分県産業教育フェア(さんフェアつくみ)」の大会スローガンで『最優秀』を受賞し、採択された生徒(令和5年10月12日付け本校学校HPに関連記事掲載)でもあります。
11月10日(日)に、大分市のiichiko総合文化センターiichikoグランシアタで式典行事が行なわれ、佐々木さんも受賞者として招待され、ステージ上で『大分県知事賞』受賞者として表彰されました。翌日、登校した佐々木さんに感想を尋ねると、以下のコメントが返ってきました。
「天皇皇后両陛下に間近でお目にかかるのは人生初めての経験であり、非常に感動しました。大分県知事賞受賞は、私の中では大きな自信となり、これを糧に今後も頑張って行きたいと思っています。私のモットーは『書いて楽しい。読んで楽しい』です。その効果が表れた作文であったと願いたいものです。」
佐々木さんの受賞作「山の幸『ハゼ』」の後半部には、「まずは普段何の気なしに口にしている山の幸や海の幸のルーツを意識しながら味わってみよう。山や森の大切さや恩恵を、自然と実感できるのではないだろうか。既存の、あるいは今後開催される各種のイベントや活動に対して、私たちが自らの意志で主体的に関わることが肝要である。」と述べられています。夏の日課であるハゼ釣りや「両合棚田植樹祭」を通して、環境保全に思いをはせるという佐々木さんの作文は説得力に溢れています。
大会テーマや佐々木さんの作文に示されているように、「豊かな海を次世代につなぐ役割を、私たち一人ひとりが主体的に担う」ことが大切です。佐々木さんには率先して「旗振り役」「水先案内人」を務めてほしいと思っています。