【授業改善】第20回「おおいた教育の日」エッセー『最優秀賞』受賞!

 大分県では毎年11月1日を「おおいた教育の日」と定め、様々な取組を実施しています。その一つに「エッセー(コンクール)」があり、以下の「目的」と「募集テーマ」が提示されています。

【目的】明日の大分を担う心豊かでたくましい子どもたちを育成するとともに、生涯にわたって自ら学び、郷土を愛し、地域社会の振興に主体的に参加する人づくりを進めるという「おおいた教育の日」の趣旨を広めるため。
【募集テーマ】 「ふるさととわたし」~「ふるさと」と自分との関わりに目を向け、自分自身の成長や変化など、感じたことや考えたことをエッセーに~

 エッセー(エッセイ、随筆、随想)とは、自由な形式で意見・感想などを述べた文章のことです。古文では中学校でもよく扱う『徒然草』『枕草子』などがあたります。本校では、夏休みの任意課題として、エッセーを書くことを奨励していました。学校に提出されたエッセーを応募したところ、グリーン環境科3年の寺下幸太朗さん(宇佐市立駅川中学校出身)の作品が、高等学校の部門で見事『最優秀賞』を受賞しました。寺下さんといえば、先日岩手県で開催された『第75回日本学校農業クラブ全国大会』における「農業鑑定競技会(畜産分野)」で、『最優秀賞』という素晴らしい成績を収めた生徒(10月31日付け本校学校HPに関連記事掲載)でもあり、寺下さんは約10日間に2つの『最優秀賞』を受賞したことになります。

 11月1日(金)に、由布市挟間町の「はさま未来館 DENKENホール」を主会場として、「令和6年度『おおいた教育の日』推進大会」が開催され、寺下さんは表彰に続いて受賞作品『「ふるさと」のバトン』をステージ上で朗読しました。大分県教育の日推進会議会長の山田弘樹様(県PTA連合会長)、大分県知事の佐藤樹一郎様や由布市長の相馬尊重様も見守るなかでの朗読につき、多少の緊張はみられましたが、朗読後は聴衆から大きな拍手で称えられていました。

 寺下さんのエッセー『「ふるさと」のバトン』には、寺下さんが強く影響を受けた、宇佐市麻生のFさんと院内町「両合棚田」のIさんが登場します。寺下さんは「地域のリーダーとしての2人と、2人が守る自然環境と伝統文化こそが、私の中での『ふるさと』であり、私がそれらの景観を眺めるのみならず、2人を通して初めて『ふるさと』とつながることができたと実感している。」と述べ、いかに2人の生き方に感銘を受けたかがわかります。これらは全て寺下さんの実体験に基づくものであるため、力強さに満ちているだけでなく、寺下さんの並々ならぬ郷土愛の深さも伝わってきます。
 毎年、エッセー入賞作品は大分県教育委員会のHPで公開されますので、寺下さんのエッセー『「ふるさと」のバトン』をお読みいただければ幸いです。