【3学年】作文(小論文)の書き方とは ~ 就職試験開始にあたり ~

 令和2年のみ、1か月遅れの10月16日でしたが、今年も9月16日から高校生の就職試験が解禁となりました。就職試験の中心は「面接試験」です。近年はオンライン面接も増えました。また、「一般常識」ではSPIも増加傾向にあります。「適性検査」を行う企業もあります。
 そして、「作文(小論文)試験」も意外と多いものです。本校でも作文(小論文)添削指導を行っています。3年生の教室がある教室棟3階廊下に、練習用の原稿用紙を置いています。最初、60枚置きましたが、すぐになくなってしまい、以降は10枚ずつ補充する形で対応しています。大学、短大、専門学校の推薦入試の小論文試験が終わるまで継続する予定です。
 練習に使用する原稿用紙は、オリジナルなものにしています。字数は600字、下に構想メモや添削事項を記入するスペースを設けています。就職の作文は400字が最多で、今回本校生が受験する企業では1,200字もあります。600字の原稿用紙は400字で書けば、左側に200字ぶんの余白ができるので、添削事項等を書きやすいという利点があります。1,200字であれば、2枚使用すればちょうどいいという計算です。市販の400字詰め原稿用紙は余白がなく、添削指導には不向きなため、オリジナル原稿用紙を使っています。「題」を記入する枠もあります。就職作文の大半が課題文型ではなく「テーマ型」です。例えば、『あなたが高校時代に頑張ったこと』などであるため、1・2行書ける程度の大きさの枠で十分です。なお、この部分は字数外という扱いになります。
 原稿用紙の裏面には、【留意点】を掲載しています。たくさん挙げていますが、最も大事なことは、「相手(採点者)が読みやすい字を心掛ける」ということです。そのためには「濃い鉛筆を使い、大きめの字を、丁寧に書く」ことが肝心です。また、記述量もポイントです。例えば、「400字以上600字以内で書きなさい」とあれば、600字近く、最後の1行にかかるまで書くことを勧めています。それは、採点はAIではなく、人間が行うからです。人間が抱く印象が、「評価」を左右します。人間は主観的な生き物であるため、乱雑な字、制限字数をぎりぎり超えた程度の記述量では、低い評価とされる恐れがあります。その他の【留意点】も書いていますので、添付した原稿用紙の「表面」と「裏面」をご覧ください。これは、高校入試の推薦入試で「小論文試験」を受験する中学生の皆さんにも参考になると考えています。作文が苦手な生徒さんほど見てほしいと思います。疑問や相談があれば、いつでも気軽にお尋ねください。  指導教諭(国語)古原

オリジナルの原稿用紙はこちらをクリックしてご覧ください。

【表】原稿用紙600字(留意点・宇佐産名入り).pdf

【裏】原稿用紙600字(留意点・宇佐産名入り).pdf