【グリーン環境科】僕は「農場特派員」!

『今が旬? かわいいアイガモのヒナ』 寺下幸太朗

 すっかり有名になった宇佐産業のアイガモ米。今年はなんと、新しく田んぼを「合鴨田(あいがもでん)」に改造!日野貴文先生得意の溶接技術で、アイガモの小屋までも新築しました。そしてついに農場にアイガモのヒナが到着しました!昨年までは少し大きいヒナを購入し、田んぼに放っていましたが、今年は生まれたてホヤホヤのヒナを育てることになりました。
 ヒナたちはいつも元気に動き回っています。中には泳ぐものや潜るもの、電球の下で暖まりながら昼寝するもの、見ていて飽きることなく、時間を忘れてしまいます。7月13日から田んぼで泳ぎ始めるので、皆さんもかわいいヒナたちをぜひご覧ください!

『農場の隠れた名所 蓮のある池』 寺下幸太朗

 宇佐産業の農場には蓮(ハス)が植えられています。気づいていない人も多いのではないでしょうか?それもそのはず、遠目で見ると稲、蓮ともに美しい緑色をしているため、同化して気づかれないことにも納得です。なお、蓮の地下茎は蓮根(レンコン)です。
 そんな蓮は、近くで見てみると面白いものです。花の咲く時期である今は、両手を合わせたよりも大きな花が咲いています。花だけでなく蕾(つぼみ)や水滴の溜まった葉も楽しめます。雨の後は、高い声で鳴くカエルの声も聞こえて来ます。
 また、その池には「ホウネンエビ(豊年蝦)」が生息し、農場の田んぼにもたくさん泳いでいます。ちなみに『ホウネンエビが多い年は豊作になる』との言い伝えもあるそうです。今年のお米も昨年同様に期待大かもしれません。兎にも角にも、農場に来たときには蓮を眺めてみてはいかがでしょうか?

 七夕の日、帰宅しようと車に向かうと、私を待っていたかのように駐輪場から声をかけられました。グリーン環境科2年の寺下幸太朗くん(駅川中出身)です。「今、アイガモのヒナがとてもかわいい。綺麗な蓮の花も咲いているので、写真をぜひ学校ホームページに載せてほしい」というお願いでした。寺下くんが一人一台端末(タブレット)で撮った写真を見せてもらうと確かにその通りです。「写真だけでなく、寺下くんが紹介文も書いてみては?」と答えると、週明けに書いてきたのが上記の2つのタイトルの文章です。様子や気持ちを短文で的確に表しています。「農場特派員」を自称する寺下くんの動植物への愛情、そして農業への思い入れが伝わってくる素晴らしい文章だと思います。
 私は昨年、寺下くんの国語の授業担当でした。実は、寺下くんのお母さんは、私が大学卒業後の2年間、私のつたない授業を聞いてくれた生徒でした。親子二代に国語の授業をすることに、教師としてとても感慨深く感じます。
 寺下くんの真心のこもった学校ホームページ記事により、アイガモのヒナや蓮の花を見に、本校の農場を訪れる方が増えることを心より期待しています。 文責:国語科(古原)