【国語科(2年)】「小論文 × 愛情や友情」

 私は学習課題の素材文を選ぶときの基準として、学力を養うだけでなく、目の前の問題について考えたり、人間性を養ったりできるようなものを採用しようと心掛けています。今回、「2年国語春季休業中課題」の中から、評論1問、小説2問を「四月課題考査」に出題しました。評論は、『仕事の意味』について論じています。

 「サラリーマンは、だれもが交換可能な人間だが、『仕事人』としてかけがえのない自分の仕事を持ち、仕事をとおしてかけがえのない関係をつくり、働くことの意味をつくり出そうとする」

 私も教員というサラリーマンの一人です。交換可能な部品のようなものです。私でなければならない仕事などないでしょう。しかし、私は、国語の授業や学年経営など、「仕事人」でありたいと思って仕事をしています。それは昔も今も変わりません。その結果として、生徒に国語力が身についたり、就職や進学の進路希望が叶ったりすることが一番の幸せです。

 さて、どこの学校、どの学年においても、入学時の人数で卒業を迎えることはまれです。例えば、5クラス規模の高校において、200人で入学し、200人で卒業することの難しさ、様々な事情で減員していくのが実際です。しかし、高校入試を受験し、『入学式』で校長から「~名の入学許可を許可する」という過程を経て入学してきたわけですから、できることなら入学当初の人数で卒業してほしいと、私はいつもそう思っています。
 そのために、2問の小説は、「友情や親の愛情」を扱ったものを選び、「小論文問題」のテーマとして出題しました。学校を辞めようと思ったり、休んでしまったりした経験は、多くの生徒にあるのではないでしょうか。学校を会社に置き換えれば、社会人も同様です。他者の働きかけでいい方向に向かう可能性もきっとあるはずです。それを今回の「小論文問題」をとおして考え、実行してほしいと思って出題しました。生徒の解答の一部を抜粋して別紙にまとめていますので、お読みいただければ幸いです。 文責:古原

※2年【国語】「小論文 × 愛情と友情」 はこちらをクリックしてご覧ください!

2年【国語】「小論文+×+愛情や友情」.pdf