学校案内
本校には、カレー専門の移動販売車(キッチンカー)『カレー屋おばさんポパイ』が来てくださっています。おばさんとは、経営者の 佐藤英子さん、本田恵美子さん のお二人です。店舗はなく移動販売のみです。開業して10年間、夏休みや冬休みなどの長期休業中と午前中で終わる定期考査実施日等を除いた毎週金曜日、昼休みに生徒昇降口前でカレーを販売しています。雨の日や風の強い日は屋根のある正面玄関に駐車することもあります。本校での平均売上は30杯~40杯。毎朝4時からカレーの仕込みを始め、午前10時頃からトッピングの唐揚げやミニカツなどを揚げ始めるそうです。カレーは「大盛」「並盛」「ミニ」の3種類、そして日替わりのトッピングが約20種類あります。軽バンの後部座席と荷室を利用した狭い空間で、注文を聞いてご飯をよそう、カレーをかける、福神漬けやトッピングをのせる、箸やスプーンを渡す、会計をする。お二人のコンビネーションが素晴らしく、一連の流れが無駄なくスムーズです。お客さんとの会話も欠かすことがなく、自然と話がはずみます。教職員も生徒も、毎週金曜日がやって来るのが待ち遠しく楽しみであり、「カレーを目標に今週も頑張ろう!」という気持ちになっていました。
しかし、令和8年3月13日の金曜日が、とうとう「最後のカレーの日」となりました。お二人の年齢と物価高騰により、今年度末での廃業を決めたとのことです。最終日には、最後のカレーを食べようと、多数の生徒と吉渡正満校長をはじめとする教職員が長蛇の列を作りました。生徒を代表して生徒会長の大海陽太さん(グリーン環境科2年/北部中出身)が、本校グリーン環境科による鉢植えの花(サイネリア)と甘酒をお渡し、お礼と感謝の言葉を述べました。吉渡校長も以下の文面の『感謝状』を贈呈しました。
あなたは長年にわたり本校の生徒と教職員においしいカレーを供し
幸せと学びや仕事の活力を与えてくださったので感謝状を贈ります
さらに、近くの『五所生花店』から2つの花束が届きました。送り主は本校保健体育科の北崎幸洋教諭と、元職員で現在は別府市で『別府ホルモンひめの』を経営する姫野孝さん(第56回全日本選手権大会優勝、第16回世界相撲選手権大会優勝 他)です。北崎教諭は高知県で開催されている全国高校相撲新人選手権大会に部員を引率中であり、最後のカレーを口にすることは叶いませんでしたが、姫野さんと共にお二人への感謝の気持ちを花束に託しました。
佐藤さんと本田さんに本校生の印象を尋ねると、「素直でおおらか」「いつも笑顔で親しみがある」、そして口をそろえておっしゃったのは「生徒さんは皆とても優しかった」ということでした。また、「先生方も協力的でいつも助けていただいた」「宇佐産業に感謝し、今後益々のご発展をお祈りしています」とも。
金曜日の昼は、おいしいカレーを食べて幸せな気分に満たされ、生徒は勉強を、教職員は仕事を頑張ろうと思った10年間でした。お二人ともこれからはゆっくりされるとのことですが、『カレー屋おばさんポパイ』のカレーを食べて宇佐産業科学高校で過ごした私たち教職員と生徒は、このカレーの味を一生忘れないことでしょう。佐藤さん、本田さん、10年間本当にありがとうございました! 文責:指導教諭(古原)


















