学校案内
令和7年12月23日(月)5限に、保健体育科の平原弘稀教諭が、グリーン環境科1年を対象として、初任者研修に係る研究授業を実施しました。科目は『保健』、単元は「感染症の予防」です。平原教諭は11月には『体育(球技:バスケットボール)』で研究授業を行ったばかりですが、今回はもう一つの科目である『保健』としました。教科指導員を務める北崎幸洋教諭が温かい眼差しで見守る中、管理職や保健体育科を含め、多数の教職員が平原教諭の授業を参観しました。なお、グリーン環境科1年は平原教諭がクラス担任であるため、生徒個々の性格や学力を把握し、授業運営に活かしている様子が見て取れました。
『保健』の【本時の目標(めあて)】は「感染症の予防対策について『3原則』を理解し、適切な情報発信に活かそう」です。現在、本校でもインフルエンザ罹患者が増え、このグリーン環境科1年においても、研究授業当日には数名の出席停止生徒がいたほどです。授業は前時の振り返りから始まり、現代の感染症の種類や日頃各自が行っている予防法を発表したうえで、「感染症予防の3原則」について学びを深めました。以下が『3原則』ということです。
【感染症予防の3原則】
① 感染源対策 ② 感染経路対策 ③ 感受性者対策
「感染源」「感染経路」はともかく、「感受性者」とは耳慣れない言葉です。「感受性が高い(豊かな)人」とは意味合いが異なり、医療に係る専門用語です。つまり「感受性者」とは、「特定の病原体に対する免疫がなく、感染しやすい状態にある人」のことであり、「予防接種を受けていない、あるいは免疫が不十分なために、その感染症にかかる可能性がある人」を指します。感染症の流行を防ぐためには、感受性者を早期に特定し、ワクチン接種などの対策を講じることが重要となります。
平原教諭は本時の授業展開のメインをグループワーク(班学習)に置き、協働的な学びとして感染症予防の啓発ポスターを作製させました。学習指導案で予定した時間より、少し短くはなりましたが、グループごとに一人一台端末(タブレット)で調べ学習も行いながら、『適切な情報発信』を目指してポスターを作製しました。ポスターセッションまで行えると理想的でしたが、次時の学びに繋げてほしいと思います。
平原教諭がクラス担任を務めるグリーン環境科1年は、横6列で教室内の机を配置しています。6列という偶数は、ペアワーク、グループワークをしやすい配置です。5列や7列ではペアも、またグループも作りにくいため、授業者も自然とそれらの学習形態を敬遠しがちです。私も横5列、7列のクラスでは苦労しています。教室のレイアウトを定めている学校もありますが、クラスで在籍数が異なり、自由度のある場合は、横列の偶数配置、特に6列が望ましいと考えます。
平原教諭はスムーズに協働的な学びを行わせることができましたが、若干の改善点も感じました。たとえば、ポスター作製の時間が予定の半分程度しか取れませんでした。本時の目標をスクリーンに投影したまま同じ文言を板書し、生徒にワークシートに転記させていました。投影あるいは板書のいずれかにし、生徒には穴埋め形式で『キーワード』だけ書かせる方法もあります。本時の場合は、『予防対策』『3原則』『情報発信』の3つが適当でしょう。『キーワード』を押さえることで、「この時間は、何を目的として、何について学ぶのか」がわかり、導入に効果的と考えます。また、挙手制で教科書を音読させましたが、特定の生徒となってしまい、かえって時間がかかっていました。私は国語の教科書の本文を、一文ごとに交代しながら順番に読ませることもあります。挙手制ではないので「主体的に学習取り組む態度」は測りづらいものの、一文で交代なので生徒は緊張感を持ちながらクラスメイトの読みを聞くと共に、クラス全体で音読するという協働的なムードが生まれると思ってやっています。本当にそのような効果・利点が生じているのかわかりませんが、試しにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
私は平原教諭に対して、実技(「体育」)と座学(「保健」)の両方に高い指導スキルを備えた、教育への熱意溢れる、次代を担う若手教員であると確信しています。「初任者研修」では年間5回、「ステップアップ研修Ⅰ・Ⅱ」では各年2回の研究授業を実施します。それらを通して平原教諭がさらに授業力を向上させ、本校の授業改善の伸展に寄与してくれることを期待しています。文責:指導教諭(古原)





