【授業改善】2025『自己発見プログラム』by POLA

 大分県教育委員会高校教育課主催の『未来を拓く学校づくり事業』におけるPOLAさんの「自己発見プログラム」研修を、1年生(3・4限)と2年生(5・6限)を対象として令和7年7月8日(火)に行いました。今年度の実施は全国では東京都と大分県、県内では昨年度に続き本校と日出総合高校、三重総合高校の合計3校が実施対象校に選ばれましたが、POLAさんのお話しでは、「4年目を迎えるのは、全国では宇佐産業科学高校のみ」だそうです。

 1年生は初めての研修につき、プログラムの趣旨や今後の流れについての説明を聞いた後に、このプログラムの定番となっている「対話型アート鑑賞」に取り組みました。1枚の同じ絵を見ても、感じ方は人それぞれであり、自分とは全く異なるということに驚いた生徒が多いようでした。続く「自分フラッグ塗り絵」では、自分を表す3色を塗りましたが、その色を選んだ理由を考えることで、自分の潜在的な志向や現在の心理状態などへの新鮮な気づきがあったようです。

 2年生は昨年度に2回実施した経験もあり、ごく自然に研修に入って行きました。プログラムのグランドルールを再確認した後に「脳内ツリーワーク」、そしてこれも定番となった「価値観トランプ」では、「価値観ワード」を記したトランプから各自5つを選び、理由も添えて、グループワークとして班内で発表し、自他の考えを共有しました。これまでの研修で最も人気があったのは、この「価値観ワーク(価値観トランプ)」です。自分が何に価値を感じているかを考えることで、自己発見・自己認識に至ることができます。また、POLAさんの各ワークに共通するのは「理由を考える」ということです。理由を考えることで、「漠然とただ何となく」ではなく、本当の自分と向き合うことができ、気づきを得られるのだと、生徒の様子から実感することができました。

 私はPOLAさんの「自己発見プログラム」の担当をさせていただき4年目を迎えます。これまで様々なワークが試みられましたが、今回の「対話型アート鑑賞」「自分フラッグ塗り絵」「脳内ツリーワーク」「価値観トランプ」など、4年間の中で自己発見に有効なワークが確立されただけでなく、年次を追ってブラッシュアップされてきたように感じています。また、POLAのBD(ビューティー・ディレクター)さんも1年目と4年目とでは大きくメンバーチェンジしています。毎回、東京本社だけでなく、他県から、また県内から合計約10名が来てくださっています。変わっていないのは私だけのような気もしますが、「一期一会」的なおつきあいも感慨深いものです。1・2年生は2学期に第2回、3年生も通算5回目の「自己発見プログラム」を実施します。このプログラムを通じて、本校生が自分理解に努め、多様な価値観・世界観を受け入れ、他者を尊重する生徒、社会人になってほしいと願ってやみません。文責:指導教諭(古原)