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令和7年1月16日(木)、大分県立日田林工高等学校で『令和6年度 第31回工業クラブ生徒研究成果発表大会』が開催され、県内工業系高校8校が、1年間をかけて研究してきた内容を発表しました。
本校からは、3年電子機械科の8人が発表を行いました。内容は大分県歴史博物館と協同して、今年が鎮座1300年にあたる宇佐神宮の呉橋の欄干にある「擬宝珠(ぎぼし)」の実物大レプリカを製作し、地域の文化財保護活動を進めていくといったものです。この地域の課題を自分たちの学びと結びつけた発表が、高く評価され「優秀賞」を受賞することができました。
この研究成果をさらに活かすために、発表前日の1月20日には宇佐小学校の6年生を対象とした出前授業を行い、2月26日には製作した擬宝珠を使った授業を大分県立盲学校にて行う予定です。また、擬宝珠のレプリカの着色には宇佐高校の美術部が協力をしてくれ、レプリカを中心に地域活動の輪が広がりを見せています。
今後の活動として、様々な事情で、文化財の実物がそれぞれの神社仏閣になく、文化財保護の観点から博物館に寄託しているという問題に、レプリカを製作し、お渡しできないかと考えており、今後は2年生に活動を引き継ぐ予定です。
他のレプリカ候補は以下のとおりです。
◆桜八幡神社神像(国東市)
R3に県指定文化財となったが、神社では保存できず、歴博へ寄託
◆長谷寺銅造観音菩薩立像(中津市)
九州最古の飛鳥仏だが無住の寺のため防犯上中津市歴史博物館へ寄託