【進路指導】『金融リテラシー講座』を開催しました!

 消費生活・男女共同参画プラザが企画する「令和6年度巣立ち教育出前講座に係る高等学校等への消費者教育コーディネーター派遣」として、令和7年1月17日(金)に3年生を対象として『金融リテラシー講座』を行いました。民法改正に伴い、令和4年4月から成年年齢が18歳に引下げられ、未成年者取消権が行使できなくなったことから、懸念されていた若者の消費者トラブルの増加が現実的なものとなっています。当講座は、4月から社会人あるいは学生として新生活を始める3年生に有意義な人生を歩んでほしいと願って本校が実施する4つの研修の一つです。「年金セミナー(12/20)」「社会への旅立ちセミナー(1/16)」に続く研修であり、「性教育講演会(1/20)」をもって最終回を迎えます。

 開催にあたり、宇佐市役所経済部商工振興課から、主事の池田和仁様、消費生活相談員の大石早奈恵様と前岡由美様の3名をお迎えしました。今回の講座は、『大人になる前に知っておきたいお金の話』と題し、相談員の大石様を中心に、スライド映写での説明に加え、アニメーション動画視聴、クイズ出題と、生徒に興味関心を持たせる構成であり、内容についても、預貯金による投資、様々なリスクに対する公的・私的保障、生命保険や損害保険、ローンやクレジットなど多岐にわたりました。

 18歳になれば「クレジットカード」を持てるように民法が改正されています。大石様は「クレジットカードを利用することは、借金をするということでもある」と、安易なカード利用を戒めていらっしゃったのが特に印象に残りました。これは大人でも同様であると自身のカード利用のあり方を再考させられた話でもありました。

 また、現在、20代の若者の被害が深刻化しているという「闇バイト」「副業サイト」についても具体的事例を挙げて紹介し、「『簡単に儲かる話はサギ』と考えるように、その対策法の一つとして『断り上手』になりましょう」と強調されていました。それら全ての事柄に対して、生徒は自分自身に大いに関係のあるものという意識を持って集中して聞いていました。最後に、困ったときの相談窓口(「宇佐市消費生活センター ☎0978-25-5581」「消費者ホットライン ☎188」)が紹介され、問題を一人で抱え込まずに公的機関に相談するよう念押しし、約50分間の講座を終えました。

 お忙しい中、本校3年生に有益な講座を開いてくださった宇佐市役所の池田様、大石様、前岡様、たいへんありがとうございました。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。文責:進路指導主任(古原)