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9月11日(水)の2~4限帯で、生活デザイン科2年生を対象とした「どじょう料理講習会」が行われました。実施の経緯としましては、以前に「次世代応援地産地消商品開発コンテスト」で生活デザイン科の生徒が考案した「ゆずごしょう風味のネギ鶏おにぎり」が最優秀賞に選ばれ、県内ローソンで商品化されたことをきっかけに宇佐市役所からの材料支援の申し出をいただいていました。宇佐市は特産品の中でもどじょうの普及を推進しており、学校とのコラボレーションを考える中で「どじょう料理講習会」の開催に至り、今回で3回目となります。
講習会では、講師に「お食事処辰巳」オーナーの今永勝紀さんをお招きし、宇佐のどじょうは泥のない養殖場で育てられるため泥臭さがないという特徴などの説明があったあとに、専用の包丁で背中から身を開く「背割り」というさばき方の実演がありました。その後、生徒たちはさっそく背割りに挑戦し、特有のぬめりや包丁の扱いに苦戦しながらも次々とさばいていきました。そして、さばいたどじょうをからあげに仕上げ、身のやわらかさや風味を感じながら味わっていました。授業に参加した生徒たちは「唐揚げは柔らかく、外はパリパリ、ドジョウ汁を初めて食べたが、とても美味しかった」などと話してました。「もっと食べたい人?」という問いかけにたくさんの手が上がり、中には4杯もお代わりする生徒もいました。講師の今永さんも「慣れないどじょうを触っていやがる生徒もいたが、もう1回さばきたいという声もあって、うれしかった。宇佐にすばらしいどじょうがあることを地元で広めていきたい」と報道機関のインタビューに答えていました。報道機関が取材に来ていたこともあり、生徒は少し緊張した面持ちでしたが、どじょうの唐揚げや鍋料理を試食する時間ではいつもの笑顔に戻っていました。参加した生徒には、地元宇佐市の特産品を使っての今回の取り組みをきっかけに地元のよさを再認識し、多くの方に宇佐市の魅力を伝える存在になってほしいと思います。
※宇佐市はどじょうの養殖が盛んで高い品質と安定した供給が評価され、年間11トンあまりが県外を中心に出荷される日本一の産地です。
【ドジョウ料理レシピをご紹介!!】
①背開きにしたドジョウは、お店特製のタレにつけ、米粉をまぶし揚げる。(ただし、背開きの工程が難しい・特製の包丁を使う)
②丸のままのドジョウは、フライパンで焦げ目がつくまで炒め、特製出汁を入れてミキサーで攪拌する。それをザルでこしてドジョウ汁をつくる。
③ささがき牛蒡・里芋をドジョウ汁にいれ、味噌をいれ、味を整える。最後にネギをいれる。
調理の仕方とともに、ドジョウの栄養価は高く、ドジョウ1匹がウナギ1匹に匹敵すること。フライパンで強火で炒めることで臭みも消える。特製の包丁は研ぐのも難しいことなど教えていただきました。