【授業改善】「躍動する二人の若手教員」~第1回校内授業研究会~

 令和6年7月4日(木)に、「第1回校内授業研究会」を開催しました。研究授業は、工業科の平田健太先生による電子機械科2年の『機械設計』と、保健体育科の坪井克人先生による生活デザイン科1年の『保健』の二本立てです。なお、2日前の7月2日(火)には「事前説明会」も開催し、万全の準備で当日に臨みました。

 『機械設計』の【本時の目標】は、「はりに加わる荷重からせん断力を求めることができる」でした。「はり(梁)」や「せん断」などの用語の意味を確認した後に、平田先生お手製の実物教材も用いて、視覚から力学的な理解を促そうと、創意工夫を凝らしていました。「せん断力」を求める公式を用いた計算は難易度の高いものでしたが、タブレット端末を用いてペアワークを行なわせたり、MetaMoJiと机間指導の両方で出来具合を確認したり、個別に適切なヒント・助言を与えたりと、生徒全員に「本時の目標」を達成させようとする熱意が、私たち参観者にも伝わってきました。最後はタブレット端末で本時で学んだことをワークシートに記入させ、振り返りも確実に行っていました。

 『保健』の【本時の目標】は、「飲酒が健康に及ぼす影響について正しく理解し、社会的な影響について主体的に考える態度を養う」でした。生徒は飲酒の健康への影響や対策を空所補充形式のワークシートで確認したのちに、展開で2つの発問に取り組みました。発問は、「質問1」や「項目2」などではなく、意図的に「MISSION」と毎時の授業で示しているそうです。確かに「ミッション」とは、使命や役割、任務や存在意義などの意味であるため、生徒は主体的に考え、答えようとするのだと納得しました。その狙い通りに「未成年での飲酒への罪悪感レベル」「飲酒運転を減らす取組(個人・社会)」の2つの「MISSION」に、生徒は個人、ペア、グループのワークを通して主体的に取り組むことができていました。最後にGoogleフォームを活用して確認小テストを行ないましたが、その場で正否が分かるので、振り返りの手法としては極めて有効・有益であると感じました。

 参観を終え、二人の授業者には「本時の目標(めあて)の提示~振り返り(まとめ)」の実践、ICTの効果的な活用などに加えて、『3つの共通点』に気づきました。

 ① 授業者と生徒とが一体となった授業
 ② 協働的な学びを主軸とする授業
 ③ 難しい教材を分かりやすく教える授業

 併せて、共に20代、30代の若手教員であることも共通点です。近年、学校現場、本校においても教職員の高齢化が顕著です。今回、素晴らしい内容の研究授業を行なった二人は「次代の教育界を担う有為な人財」だと考えます。若いからこそ教材研究や事前準備に腐心し、ICTにも習熟しています。また、何よりも生徒との心の距離が近いこともあり、私自身羨ましく感じます。二人の授業に刺激を受けた参観者は私だけではないでしょう。

 授業後の「事後検討会」では、授業反省等だけでなく『協働的な学び』についても討議しました。また、「職員研修」では、本校担当のICT教育サポーターの加藤義博さんに「宇佐産業科学高校におけるICT教育サポーターの効果的な活用とは」を演題に講演をしていただくことで、有意義な「第1回授業研究会」となりました。これらの学びを範として、全授業者が主体的に「授業改善」に取り組むことを期待しています。文責:指導教諭(古原)