【1学年】【2学年】2023『自己発見プログラム』by POLA

 大分県教育委員会高校教育課主催の「未来を拓く学校づくり事業」におけるPOLAさんの『自己発見プログラム』研修を、7月12日(水)に1年生(3・4限)と2年生(5・6限)を対象として行いました。昨年度は、本校と日田三隈高校の2校でしたが、今年度は本校と日出総合高校、三重総合高校の合計3校に増えました。

 1年生はオリエンテーションの後に、まず「対話型アート鑑賞」に取り組みました。1枚の同じ絵を見ても、感じ方は人それぞれであり、自分とは全く異なるということに驚いた生徒が多いようでした。続く「『自分』塗り絵」では、自分を表す色を塗りましたが、その色を選んだ理由を考えることで、自分の潜在的な志向や現在の心理状態などへの新鮮な気づきがあったようです。

 2年生は昨年度に2回実施した経験もあり、ごく自然に研修に入って行きました。「喜怒哀楽ワーク」では、過去を回想し、理由も添えることで、記憶を強固にしていました。次の「価値観トランプ」では「価値観ワード」を記したトランプから各自5つを選び、理由も添えて、グループワークとして班内で発表したり、ワールドカフェ的に他班のワークシートを眺めに行ったりしました。昨年度の研修で最も人気があったのは「価値観ワーク(価値観トランプ)」です。自分が何に価値を感じているかを考えることで、自己発見・自己認識に至ることができます。また、POLAさんの各ワークに共通するのは「理由を考える」ということです。理由を考えることで、「漠然とただ何となく」ではなく、本当の自分と向き合うことができ、気づきを得られるのだと、生徒の様子からうかがえました。

 さて、私はこの研修を担当していることもあり、本校の職員から質問を受けることもあります。その質問の多くが、「なぜ化粧品会社がこんな研修をしているのか?」です。昨年度は合計5回の研修、それに係る対面およびオンライン会議もほぼ同数行いました。私がPOLAさんとお付き合いさせていただく中で、感じていることがあります。それは、POLAさんは「内面の自分磨き」を重んじているということです。外側はメイクやエステで飾ることができますが、内面が美しくなければ「真の美」ではないという考えです。もともとPOLAさんの本研修には『美意識の種を探す』というフレーズが添えられています。POLAさんは企業の意志として「外面・内面の総合美」を目指しているのではないかと、以上は私の勝手な解釈ですが、本校の生徒には極めてプラスに働いています。昨年度も「来年もやりたい」という生徒の声が大多数を占めました。1・2年生は第2回、3年生は1回の「自己発見プログラム」を2学期に実施します。この研修による学びが、生徒の内面を美しく磨くことに大いに期待しています。文責:指導教諭(古原)