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【重量挙げ男子102キロ級】ジャーク3回目に大会新記録の 165キロを挙げて優勝を決めた宇佐の藤原。 右奥はガッツポーズをする武田監督=士別市総合体育館 |
男子102キロ級で優勝し笑顔を見せる藤原 |
全国高校総合体育大会(北海道インターハイ)は14日、士別市総合体育館などであり、県勢は2競技に臨んだ。重量挙げ男子102キロ級で藤原菱(りょう)(宇佐)がトータル290キロの大会新記録で今大会の県勢最初の優勝を飾った。
■最終試技、未到の重さ成功
逆転優勝を決めると拳を握って雄たけびを上げた。重量挙げ男子102キロ級で宇佐の藤原菱(3年)がトータル290キロの大会新記録で悲願の頂点に立った。「この日のためにきつい練習に頑張ってきた。感無量です」と汗を拭った。
スナッチは全体2位の125キロ。勝負の行方はジャークの最終3回目にもつれ込んだ。一騎打ちとなった京都の選手が先に163キロを成功。藤原は「今まで持ち上げたことがなかった」が、相手のトータル(289キロ)を1キロ上回ることができる大会新記録の165キロに挑んだ。気持ちを奮い立たせ、バーベルを肩まで持ち上げ、力をグッとためて頭上に差し上げた。成功を示す白ランプが点灯。武田雄大監督に駆け寄って喜び合った。
中学3年の時、学校説明会で部活動を見学し、バーベルを挙げる先輩の姿に憧れて競技を始めた。すぐに頭角を現し、昨年のインターハイは96キロ級6位。現階級に上げた今春の全国選抜大会は2位に入った。ただ2キロ差で優勝できず「こんな悔しい思いはもうしたくない」と練習に打ち込み、県総体(6月)から自己ベストを更新し続けた。
武田監督は「競技経験が短い中でよく頑張ってくれた」とうれし涙を見せた。藤原は「全国王者の名に恥じないように、出場予定の鹿児島国体で2冠を狙う」と誓った。