学校案内
産業デザイン科では、年に数回、特別課外学習として、全生徒と全職員で作品を観覧する機会を設けています。
今回の作品展では19世紀末~20世紀初頭のフランス・パリを拠点に活躍したロートレックをはじめ、様々な芸術やデザインに触れるまたとない機会となりました。
期日 令和6年5月22日(水) 5.6限時間帯
場所 大分市美術館 ( 大分市大字上野865番地 )
名称 『ロートレックとベル・エポックの巴里-1900年 』 ※会期2024年4月19日(金)〜6月9日(日)
参加 産業デザイン科 3年・36名 2年・42名 1年・40名 職員・8名
産業デザイン科にとって、大分市美術館へと足を運ぶのは久しぶりのことです。
ホールに入ってから、今年4月に就任された館長:宇都宮さん、主任学芸員:野田さんより、挨拶をいただきました。
当時のフランス・パリの歴史的背景やロートレック、ベル・エポック(美しき時代、良き時代)についてのお話、また作品鑑賞のポイント等にも触れて下さいました。
19世紀末から20世紀の初頭、技術革新と経済発展を背景に、フランス・パリが成長し、「花の都」「芸術の都」として輝かしく、華やかな魅力を放った時代でありました。
当時のパリの享楽的な雰囲気を象徴する芸術家のひとりが、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864~1901)です。名家に生まれながら、パリの盛り場:モンマルトルに通いつめ、キャバレーやダンス・ホールに集う人々を鋭い観察眼と的確なデッサン力で描いたロートレックは、新しい表現技法の色鮮やかな多色刷石版画で、広告ポスターを芸術の域にまで高め、グラフィック・デザイナーの先駆者として活躍しました。
今作品展では36歳の若さで人生の幕を下ろしたロートレックをはじめ、ドガ、ミュシャ、シェレ、らの作品100点を展示し、劇場や盛り場、女性の装い、人々の生活など、華やかなベル・エポックのパリ芸術を紹介しました。
アーティストの作品群に触れ、限られた時間でしたが、生徒たちは充実した鑑賞ができたようです。