学校案内
4月9日(木)。温かい春風が頬をなで、名残惜しそうに咲き誇る桜の花びらが舞う今日、280名の新入生を迎え、令和8年度入学式を行いました。凛とした体育館の空気の中、新入生代表の佐藤櫂斗さんが力強い宣誓を行いました。先輩達も教職員も新入生の皆さんを心待ちにしていました。今日から鶴工生として、目標に向かって切磋琢磨して行きましょう。






令和8年度 大分県立鶴崎工業高等学校 入学式 式辞
穏やかな春の風薫る、この佳き日に、ご来賓並びに多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、令和八年度 大分県立鶴崎工業高等学校 入学式を盛大に挙行できますことは、私ども関係者一同、この上ない喜びであり、心より感謝申し上げます。ただ今入学を許可いたしました280名の新入生の皆さん、入学おめでとう。教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。また、今日のこの喜びの日を迎え、新入生の皆さんの感激はもとより、これまで深い愛情をもって育んで来られた保護者の皆様の喜びも、ひとしおのこととお察しいたします。お子様のご入学、誠におめでとうございます。
本校は、明治39年に私立工業徒弟養成所として創設されて以来、明治、大正、昭和、平成、令和の五つの時代にわたり、本県の工業教育に輝かしい歴史を築いて参りました。今年度は創立120周年という大きな節目を迎えます。この間、本校に学んだ、多くの同窓生が各界において時代の最先端で活躍されておりますことは誠に喜ばしいことです。120年という歳月は、皆さんのこれまでの人生と比べても遥かに長いものです。この歴史と伝統の中に立ち、今の自分を見つめ、これからの歩むべき道をしっかりと見定めてください。今日は、その一歩を踏み出す日でもあります。さて、近年、私たちの社会は、かつてないほどのスピードで変化を遂げています。グローバル化、情報技術の革新、多様化する価値観 等が、生活や社会の形に大きな変遷をもたらしています。そのような中、本校では、ものづくり教育・文武両道の推進により、豊かな人間性、逞しさ、創造的知性、確かな技術力を備えた、激動の時代を、力強く乗り越えることのできる人財の育成に努めております。そこで、今日は、私から皆さんに、高校生活を充実させるために、三つのことを伝えます。一つ目は、凡事徹底。当たり前のことを、当たり前にできる人であれ。あいさつをする。時間を守る。約束や規律を守る。どれも特別なことではありません。しかし、この当たり前の積み重ねこそが、特別なことになるのです。将来を支える土台をつくってもらいたい。二つ目は、小さな努力でよい、継続できる人であれ。大きな成功は、一夜にして成るものではありません。一日一日の小さな積み重ねの結果です。才能よりも強いものは、続ける力なのです。三年後の卒業時、きっと大きな生きる力となます。三つ目は、人情ある人であれ。人を思いやり、人と支えあうことで、人は信頼を得ています。技術者である前に、人としての温かさを持つことこそが、社会で真に求められる力なのです。そしてもう一つ、付け加えておくことがあります。本校は温かい学校でありたい。しかし、甘い学校ではありません。いじめや差別、道徳心に反する行為や自分や他人の尊厳を傷つけること。これらには断固として向き合います。互いを尊重し、安心して学びあえる環境を守ることは、学校としての責務であり、皆さんひとりひとりの責任でもあります。心に留めておいてください。皆さんは今日から、本校の一員です。三年後、「鶴工で学んで良かった」と心から言える日を迎えてもらうように我々教職員も一生懸命に取り組みますが、未来は与えられるものではありません。自らの手で築くものです。どうか、自分自身の可能性を信じて進んでください。
最後になりましたが、保護者の皆様、いよいよお子様の高校生活が始まります。私たち教職員一同、愛情と厳しさをもってお子様の成長に力を尽くしてまいりますので、どうぞ本校の教育活動に対しまして深いご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
さあ、賽は投げられました。前を向き、自らの道を力強く切り開いてください。
皆さんの今後の成長を祈念し、式辞といたします。
令和8年4月9日
大分県立鶴崎工業高等学校
校長 小林 吾一