学校案内
4月9日(水)。温かい春風が頬をなで、名残惜しそうに咲き誇る桜の花びらが舞う今日、272名の新入生を迎え、令和7年度入学式を行いました。校長による入学許可通告、及び式辞の後、鶴工サポーターの会・井上昌雄会長からは、鶴工で「技術・知識・心」を磨いて下さいと激励のお言葉を頂きました。新入生代表の宣誓では、橘実知さん(1D)から「鶴工生の名に恥じぬよう勉学に励みます」と力強い言葉があり、希望に満ちた温かい空気の中、無事に式を閉じました。
式の後は、クラス担任7名の先生がそれぞれの教室に新入生を引率し、心地よい緊張感が漂う中、ホームルームが行われました。これからこの学び舎で、皆さんと共に成長していくのが楽しみです。
令和7年度 大分県立鶴崎工業高等学校 入学式 式辞
春の光が希望に満ち溢れ、新たな息吹を感じるこの佳き日に、多数のご来賓の皆様、そして保護者の皆様をお迎えし、大分県立鶴崎工業高等学校の令和7年度入学式を挙行できますことに、心より感謝申し上げます。
ただいま入学を許可いたしました272名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
本校は今年、創立119年を迎え、来年度には記念すべき120周年を迎えます。この長い歴史と伝統を誇る学校に新たに加わられた皆さんを、教職員一同心より歓迎いたします。
さて、近年、私たちの社会は、かつてないほどのスピードで変化を遂げています。グローバル化、情報技術の革新、多様化する価値観が、生活や社会の形を大きく変えています。その象徴ともいえるのがAI技術の進展です。AIは自動運転、翻訳システム、医療診断支援など、様々な分野で実用化され、私たちの生活を豊かにしています。一方で、AIの進化は雇用問題や倫理など、新たな課題ももたらしています。このような変化の時代において、皆さんが本校で過ごす3年間は、未来を切り拓くための重要な土台となることでしょう。
本校は、「社会とつながる鶴崎工業」をスローガンに、ものづくりを核として社会に貢献できる人材育成に取り組んでいます。変化の激しい、不確実性の高い現代社会を生き抜くためには、多様な価値観を受け容れ、自ら考え、課題に果敢に立ち向かう力が求められます。本校では、社会と主体的に関わり、課題を自ら発見し、その解決に取り組む力を備えた人材を育成することを教育目標としています。
新入生の皆さんには、本校の校訓である「勤勉・協調・創意」を胸に、充実した高校生活を送ってほしいと願っています。
勤勉とは、常に好奇心を持ち、学び続けることです。AIが進化し続ける現代において、学び続ける姿勢は不可欠です。本校での学びを通じて、自分の「好き」を見つけ、それを深く追求してください。
協調とは、多様な人々との協力や共感を育むことです。グローバル化が進む現代において、多様な価値観を理解し、尊重する心は重要です。一期一会を大切にし、仲間と協力し合い、互いを尊重することで、豊かな人間関係を築いてください。
創意とは、新たな価値を生み出す力です。既存の枠にとらわれず、自ら考え、未来を切り拓く力を磨いてください。
高校生活では、授業に限らず、部活動や各種大会、学校行事や地域活動など、あらゆる場面で挑戦してください。多くの人との出会いを通じて、豊かな心を育み、かけがえのない思い出とともに、成長を実感できる日々を送っていただきたいと願っています。
最後になりましたが、保護者の皆様、大切なお子様を本校にお預けいただき、誠にありがとうございます。教職員一同、お子様の成長を全力でサポートし、3年後には「鶴崎工業高校に入学させて良かった」と心から喜んでいただけるよう、精一杯努めてまいります。
新入生の皆さんが、本校で充実した日々を送り、未来への確かな礎を築かれることを心より願い、式辞といたします。
令和7年4月9日
大分県立鶴崎工業高等学校 校長 矢部英明