産業デザイン科 特別課外学習『 没後50年 福田平八郎 』

産業デザイン科では、年に数回、特別課外学習として、全生徒と全職員で作品を観覧する機会を設けています。今回の作品展は、大分市出身の日本画家:福田平八郎の世界に触れてきました。

期日  令和6年7月11日(木) 5.6限時間帯
場所  大分県立美術館 ( 大分市寿町2番1号 )
名称  『 没後50年 福田平八郎 』 ※会期/2024年5月18日(土)~7月15日(月)
参加  産業デザイン科 3年・36名  2年・40名  1年・38名  職員・8名

最初に主任学芸員:吉田さんより挨拶をいただきました。

ご自身も福田平八郎について、研究をされているということで、全般的な紹介、作品鑑賞のポイント等にも触れて下さいました。

大分市に生まれた福田平八郎(1892~1974)は、18歳で郷里をあとに京都市立美術工芸学校を経て京都市立絵画専門学校で学びます。 代表作の一つである『鯉』は桃山時代の障屏画や琳派の伝統的な画風を研究し、写生を基本としながら形態の単純化をすすめた作品となりました。 その後は時代とともに作風を変え、独特の画面構成や装飾表現に挑戦し、1932年に代表作『漣~さざなみ~』(重要文化財 大阪中之島美術館蔵)を発表。この作品は日本画の枠を超え、大胆な表現で人々を魅了しました。 制作後、約90年経過したものとは思えない作品は今も色褪せることはありません。 『雨後』、『双鶴』、『竹』、『青柿』、『雲』、『雨』、等々その前後に制作した作品も詳細な描写力と表現力、世界観に我々もただただ圧倒されました。

徹底した自然観察による模写、構成に趣向を凝らし、あくまでも具象画に拘った作品を生涯にわたって制作し、新しい時代の芸術を確立した福田平八郎に酔いしれたひと時でした。

福田平八郎の作品群に触れ、限られた時間でしたが、生徒たちは充実した鑑賞ができたようです。