令和5年度 第12回 入学式 【校長式辞】

第12回入学式式辞

 

 校庭の樹木が新しい芽をふき、若さ溢れる陽春の季節となりました。本日、この佳き日に、本校PTA会長 鳥越和久 様 のご臨席を賜り、また、喜びに満ちた 保護者の皆様のご参列のもと、令和5年度 大分県立津久見高等学校 第12回 入学式を挙行できますことは校長として大きな喜びであり、教職員を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可しました、131名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、9年間の義務教育を終え、この春の入学試験の関門を乗り越え、今日からこの津久見高校の生徒になりました。皆さんの入学を教職員並びに在校生一同、心から祝福し歓迎いたします。

 本校は、昭和14年から70年以上もの歴史を持つ津久見高校を母体として、平成24年に臼杵商業高校と海洋科学高校との発展的統合により新しい津久見高校として誕生し、昨年度10周年を迎えた若い学校です。新入生の皆さんには、自らが伝統を築く主人公として、今日から一人一人の夢の実現に向けた生活をスタートさせてほしいと強く願っています。

今日から津久見高校生として歩み始める皆さんに、大切にしてほしいことを3つお話しします。

ひとつめは「誠実さ」です。勉学だけでなく、清掃に一生懸命取り組むこと、ルールを守って自分も他人も気持ちよく過ごせる環境づくりに協力すること、お互いに交わすあいさつや会話の中で日ごろから他人を尊重し思いやりの心を持つことは、たいへん価値ある生き方であり、人々から信頼される大人へと成長する鍵でもあります。

2つめは、「感動」です。感動は、体験をとおして得られる貴重な財産です。美しいものや素晴らしいものに触れたときの感動や、努力が報われた時に味わう感動は、さらなる成長を目指す大きな原動力になります。また、こうした感動はその人の心を開放し、対人関係においても大きな効果があるとされています。

3つめは、「挑戦すること」です。中学校時代と比べ、高校では挑戦する機会が格段に増えます。学習はもちろん、学校行事、生徒会活動、部活動、校外でのボランティア活動など、あらゆる機会が自分自身を成長させるチャンスです。失敗を恐れず、さまざまな経験を積んでほしいと思います。

以上、高校生活で大切にしてほしい3つのことが、本校の校訓「至誠・感動・進取」です。新時代を生きる皆さんにとって必ず役立つ指針となることでしょう。

皆さん、今日の清々しい気持ちを忘れず、ここ津久見高校で、人生を自らの力で切り拓いていける立派な人格を形成してもらいたいと、心から願います。

 最後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学おめでとうございます。今日まで支え応援し続けられた保護者の皆様にも喜ばしい日であろうと存じます。本日から大切なお子様をお預かりいたします。我々教職員一同、全力で、お子様の教育に邁進する所存でございます。今年度は、重点目標として「主体的な学びによる学力の向上と第1志望の達成」「地域に関わり、地域の魅力を探求し、地域の振興に尽力する意識と意欲の醸成」「自他の尊重とよりよく生きていくための豊かな人間性の確立」を掲げております。保護者の皆様におかれましてはどうか温かいご支援とご協力をいただきますようお願い申し上げます。

 

令和5年4月11日

大分県立津久見高等学校

校 長   柳 原 寿 一