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校長室

「エッセンシャルワーカーの有難さ」
2020年05月21日

昨日、教頭先生と市内の中学校訪問をした後に甘い炭酸飲料を飲んだのが悪かったのか、昨夜歯痛に襲われました。鎮痛剤を飲んでも痛みで目が覚める状況となり、本日は午前中お休みをもらい歯科に行ってきました(職場にはご迷惑をおかけし、済みませんでした)。歯科医の先生やスタッフの皆さんは、マスクの上にフェースシールドの装備で、患者としては安心感がありました。痛みの元が歯の結構奥だったようで、時間をかけて丁寧に治療をしてもらいました。ほぼ無痛で、気づいたら1時間以上付きっ切りで当たってもらっていました。治療を受けている私は、当然マスクはしていません。むせて飛沫が飛ぶこともあります。リスクの高い状況で、丁寧な治療をしてもらい感謝の気持ちで一杯でした。

1時間横たわっている間、「withコロナ」を想定した社会では、歯科治療はどう変わっていくのだろうと想像してみました。AI搭載のロボット治療? オンライン歯科治療? 後者は、あり得ないと思います。前者も実現可能になるまで時間がかかるように思います。「エッセンシャルワーカー」という言葉を、最近よく聞きます。エッセンシャルは「必要不可欠な」という意味ですが、医療に従事する人のように、現場を離れず(離れられずに)必要不可欠な仕事をしている人を指して使っていることが多いと思います。そう言えば、私たち教職員も、あまり在宅勤務はせずに、「現場」で「生の」やりとりをし、その分接触機会を多く持ち働いています。今、登校している生徒の皆さんも、同様です。

緊急事態宣言が解除された多くの府県では、「現場」での「生の」やりとりが増えていくでしょう。それでも、社会を守る意識を高くもてば、感染拡大を防げるのではないか、という希望もあります。しかし、このウイルスには一筋縄ではいかない手強さがあるようにも思います。どこかで「恐れ」を忘れることなく、それでも「自分たちはエッセンシャルだ」と胸を張り、前を向いて一歩一歩進んでいけたらいいな、と思います。

竹田高校 西山和孝