2026 入学式 校長式辞

式辞

校庭の木々も青さを増し、希望に溢れた春の季節となりました。
この陽春の良き日に、多数のご来賓の皆様、そして保護者の皆様のご臨席を賜り、令和八年度大分県立竹田高等学校の第八十一回入学式を挙行できますことを、心より厚く御礼申し上げます。

先程入学を許可しました百名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。竹田高校を代表して、皆さんの入学を心から祝福し、歓迎します。

さて皆さん、本校の校訓を知っていますか?
校訓とは「学校が定めている教育に関する目標や方針について明文化したもの」であり、学校創立当初から大切にしてきた理念であります。
本校の校訓は「自律自尊・進取研鑽・和衷(わちゅう)協同」です。校門を入った所にある石碑にも刻まれています。

まず「自律自尊」です。「自律」とは、「自分で考えて自分自身を律する=すなわちコントロールできる」ということです。もう少し詳しく言うと、「自分自身が、成し遂げようとする気持ちを持ち続け、自ら定めたルールに従って行動を選択できる状態のこと」を言います。
これが備わってくると、主体性がある行動ができ、責任感を持ち、自分らしさを発揮できるようになります。
そして、このような行動を積み重ねていくと、自然と自尊心が高まってきます。

次に「進取研鑽」です。「進取」とは、自ら進んで物事に取り組むことを意味し、新しいことに意欲的に挑戦する姿勢を表す言葉です。
「研鑽」とは学問や技術などを深く学び、理解を深めるために努力することを意味します。

三つ目は「和衷(わちゅう)協同」です。「和衷(わちゅう)」とは、心の底から一つになること、「協同」はともに力を合わせることです。
一人では成し得ない事も、思いや考え方を一致させることによって、大きな力が生まれ、成功する可能性が高まります。
そして、学校生活において良好な人間関係を構築する上でも、大切な心構えとなります。
校訓を意識して、日々の行動を行ってください。それが自信と成長につながります。

ここで一つ紹介したい一節があります。
アメリカのエドワーズ・デミングが述べた言葉です。
彼は、品質の分野における指導的な思想家として広く認知されており、日本の戦後経済の変革に最も影響を与えた人物の一人として知られています。
彼が述べた一節は、” It’s not enough to do your best; you must know what to do, and then do your best. “
これは「ただベストを尽くすだけでは十分ではない。先ずはすべき事を知り、それからベストを尽くせ」と訳されます。
これからスタートする高等学校では、どの科目においても、学習内容は更にレベルが上がってきます。
闇雲に頑張るだけでは不十分であり、まずは、自分自身のどこが強みか、どこが理解できていないかを認識して、今の自分に必要なことは何か、ということを常に考えながら、日々の勉学に取り組んで欲しいと思います。
将来に向けて大きな目標を作り、その実現のために必要なことを洗い出し、少し背伸びをしないと届かない計画を立てて、毎日その計画を実行することを習慣にしてください。

さて高校生活を充実させるためには、日々の授業を真剣に取り組むことは言うまでもありませんが、それだけでは青春時代を謳歌するには十分とは言えません。
部活動や生徒会活動、あるいは地域の活動等に積極的に参加して、一生涯付き合える仲間を見つけて、自分自身の可能性を大きく広げてください。
エネルギー溢れる皆さんなら、きっと出来るはずです。皆さんの高校での大いなる飛躍を期待しています。

遅くなりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。本日まで愛情深くはぐくんでこられたお子様のご入学を迎えて、感慨もひとしおのことと存じます。
本校は、教科毎に専門性の高い教職員が揃っています。同時に情熱も兼ね備えています。
生徒一人ひとりに寄り添い、生徒の特性を十分に把握して、適切に対応していく所存です。
お子様の健やかでたくましい成長のために、保護者の皆様と学校とが思いを共有し、力を合わせて参りたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

新入生の皆さんの高校生活が充実したものになることを願いまして、私の式辞と致します。

令和八年四月九日
 大分県立竹田高等学校 校長 植野 慎一郎