県南の雄 We are TEAM 鶴城
学校案内
11月5日から8日までの3泊4日で、台湾の台北・新竹に2年生10名が出発しました。
初日は台北の故宮博物院を訪れました。
生徒たちは英語での解説に熱心に耳を傾け、作品の歴史や文化財としての価値などを当時の時代背景と合わせて理解していたようです。
( 有名な「翠玉白菜」も見ることができました。)
終日雨風が強く天候には恵まれませんでしたが、宿泊地の新竹に向かう途中の街並みや現地の食事に文化の違いを感じ、各々の価値観を広げる良い機会となったと思います。
2日目は、新竹にある国立陽明交通大学で終日研修を行いました。
昨日とは打って変わっての晴天で研修日和でした。
午前中は、大学の施設見学とPo-Hung Chen教授の半導体に関する講義を受けました。
陽明交通大学は、日本での東京工業大学に似た工学系の大学です。
近年熊本にも進出した半導体企業TSMCに研究成果の提供を行っています。
キャンパス内や近隣には、半導体だけでなく宇宙工学などの研究・実験施設も複数整備されており、最先端の研究を支える環境の充実度に驚きました。
午後からは、大学生に向けて研究成果を発表し、Chun-Liang Lin准教授の研究室訪問および電子物理学の講義を受けました。
台湾および世界の半導体産業を支えている方々のお話を直接聞ける機会は滅多にないとても貴重な経験です。
近い将来、佐伯鶴城高校からも陽明交通大学に進学する生徒が現れることを期待しています!
3日目は、新竹にある新竹科学園区実験高級中学および竹北高級中学の高校生と交流しました。
午前中に訪れた新竹科学園区実験高級中学は、海外の大学にも多くの生徒を輩出しており、応用コースの生徒はすべて英語で授業を受けています。今回は研究成果発表会および応用コースの生徒と一緒に、生物・化学・プログラミングなどの授業を受けさせてもらいました。新竹科学園区実験高級中学の生徒は、授業中に自由に友達どうしと議論をするなど、伸び伸びと学習していた様子が印象的でした。本校の生徒も必死に授業についていっていました。
午後は竹北高級中学の生徒と交流しました。10月にオンラインで交流していたこともあり、横断幕を作ったり、日本語での合唱をしてくれたりと盛大に迎え入れてくれました。研究成果発表の後、理科の授業を一緒に受けました。交流を重ねるごとに、英語でコミュニケーションをとることの楽しさを感じていたようです。
どちらの学校も本校を温かく迎え入れてくれました。ぜひ今回の研修で築いた国を超えたつながりを、この先も大事にしてくれたらいいなと思います。
最終日は、台北の国立台湾科学実験教育館で研修しました。地下1階から11階まである広大なフロアに、様々な展示や体験コーナーが設けられており、子どもから大人まで楽しめる施設です。また、私たちが訪問した際は、地元の大学や高校、企業の方々が、小学生中学生を対象に理科のおもしろさ・楽しさを伝える体験型のブースを開いていました。
充実した環境設備に、台湾という国が「理科好きな子どもたちを育てるぞ!」という強い意気込みが伝わってきました。生徒たちも実際に見学をしながら感じたと思います。
近年の半導体産業を先導する存在である台湾。大学や高校を訪問し、夢を持った活力ある人々にたくさん出会いました。そのような人材を国が支える体制が充実しており、台湾がここまで成長できたのは必然だったんだなと感じます。
生徒たちは金曜日に無事帰国し、日々の学習に精力的に取り組んでいるところです。より高い目標を掲げ、将来は佐伯鶴城高校の名を背負って、世界で活躍する人材として輝いてほしいと思います。
みなさんお疲れ様でした。