人権教育講演会

10/23(月) 7限実施

大分中学校・大分高等学校 非常勤講師 倉堀 翔氏 がお越しくださり、人権講演会が行われました。

講演名:「嘘をつかずに生きるとは~クラリネットと共に~」

日本では、LGBTQの人々が全人口の約10%いると言われています。しかし、社会に誤った情報や差別がいまだに存在するのが現状です。今回の講演会は「人や性の多様性」について正しい知識を身につけ、理解し、それらを受け入れ、健全な共生社会に貢献できる人材の育成を目的としています。

倉堀先生は幼少期からご自身の性について悩み苦しんできたと経験談をお話しくださいました。そんな時に心の支えとなったのがクラリネットだったそうです。しかし、恩師の先生との別れ、性に対する現実の厳しさを体験され、これからは自分自身の性に嘘をつかずに向き合うことを決めました。自分の性に正直に生きることで前向きになれたともおっしゃっていました。

倉堀先生は現在も大分から全国レベルの音楽を届けるために中学校や高等学校でご指導を続けていらっしゃいます。世間一般の”普通”という概念は人それぞれであり、決めつけていいものではありません。我々教職員も人の見えない苦しみや悩みに気づき、寄り添って話を聞く。どんな思いで相談に来てくれたのかを第一に考える。そんな学校現場でありたいと改めて思いましたし、生徒達にも今回の講演会を忘れずに今後に生かしてほしいと願っています。

講演中には素敵なクラリネット演奏も披露してくださりました。体育館に響き渡る思いのこもった音色に大変感動しました。

自分自身に噓をつかず、”まっすぐ生きることの大切さ”、”夢は自分の努力次第で必ず叶う”ことをご教授くださいました。倉堀先生ありがとうございました。