生きる力に満ちた心身共に調和のとれた人間育成

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校長室だより8   動中の静

 凱風祭「文化の部」、「体育の部」を目前に控え、1・2年生は準備の真っただ中。1年生の教室では着々とクラス展示の準備が進み、2年生はステージ発表の練習に余念がありません。
 そのようなあわただしい日々の中にあって私が感心するのが、毎朝10分の「凱風タイム」の過ごし方です。右の写真は「凱風タイム」で朝読書をしている生徒の姿ですが、この日は体育大会の学年別練習が行われる日でした。そういった慌ただしい日であっても、朝は静粛に書物に向かう。私はこの光景を見て、「文章の中の句読点のようだな」と思いました。

 文章をだらだらと書くのではなく、しかるべきところに句読点を打つことで、文章はメッセージをより明確に伝えることができます。忙しい時間の中でいつの間にか一日が終わってしまうのではなく、静かにもの思う時間や自己を振り返る時間、本校の校是にある「節」のような時間があってこそ、動的な時間に学んだことがしっかりと身についていくのでしょう。

 そういえば、「菜根譚」の文章の中に、「静かな中にあって『静』であるのは真の『静』ではない。日常のあわただしい喧噪(動)の中にあっても心穏やかに静謐を保てるのが真の『静』である」といった意味の文があったと記憶しています。

 多忙な日々の中にあっても、自分の心ひとつで自分の中に静かな時間を作り出せる。朝読書にいそしむ生徒の姿を見て、「かくありたいものだ」としみじみ思いました。