生きる力に満ちた心身共に調和のとれた人間育成
学校案内


7月11日土曜日に、本校で「大分県高校生介護技術コンテスト」が行われました。内容を簡単に説明すると、介護施設に入居している高齢者(モデル)について、年齢や職歴、病歴、家族構成、趣味・特技、好き・嫌い、現在の体調等その人に関する細かな情報を踏まえた上で、個室のベッドから食堂の椅子に移動させる間にどれだけその高齢者に寄り添った介護ができるかを「競う」ものです。「競う」というと語弊があるかもしれません。なぜなら、本来「コンテスト(競技会)」とは「技の優劣を争う」ものですが、「介護技術コンテスト」は、優劣というよりも、自分以外のチームの技術からより多くのことを学ぶ大会だからです。「その日の体調に寄り添うためにはこういう気配りが必要だった」「職歴を踏まえてこういう声掛けもできた」「その人の人柄や希望を考えれば、支援はこうあるべきだった」等、自分たちが気づかなかった様々な支援を他のチームから学ぶ。私は大会を見ていて、たった7分の実技の中にこれほどたくさんの思い、そして知識と技術が具体化されていくということに心からの感動を覚えました。と同時に審査委員の先生が丁寧に講評してくださった中で、「基礎があっての応用です」とおっしゃった言葉が強く心に残りました
上の左の写真は「生活支援技術」の授業で使うテキストと生徒のノートです。「生活支援技術」を身に着けるために、1冊の教科書と3冊の参考書、用語辞典、そしてボロボロになるまで書き込まれたノート。基礎を身に着けるために一生懸命授業に取り組む姿が伝わります。右の写真は介護実習での記録用紙です。授業で学んだ生活支援等を実際に介護実習で施設利用者の方に対して行う。実に多様な実技に取り組んでいることがわかります。
基礎があっての応用。それは、確かな知識と技術があってこそ相手に対するおもいやりが実を結ぶということだと私は思います。福祉科の生徒たちが日々学校で習得している基礎の積み重ねが社会で実を結ぶことを信じています。
話は少し変わりますが、1学期の間に、3件ほど本校生徒への感謝の電話がありました。そのうち2件は路上でうずくまっていた高齢者を助けていたというものでした。経口補水液を飲ませ、車に乗せるのを手伝ったり、日傘を差し掛けて介抱したりと、日ごろの熱中症対策の知識を適切に応用した援助だったと聞いています。
基礎があっての応用。知識・技術があってこその思いやり。高校での学びを他者へ手を差し伸べる勇気に変えていってほしいと切に願っています。