学校案内
~持ち運び可能な水車のビジネスモデルが、アフリカ開発を加速させるビジネスアイデアコンテストで受賞~
本校のDAIKO水車プロジェクトチーム(機械同好会小水力発電研究班)は、世界の無電化地域のために灯りを届ける活動も行っています。
その活動の一環として、2024年8月に訪問させていただいたケニア共和国大使館(東京都自由が丘)様からの紹介で、「アフリカ開発を加速させるビジネスアイデアコンテスト」(神戸市主催)に応募させていただきました。
すると、書類選考の予選を突破し、最終選考会に招待されたのです。
本大会への応募数の合計は91件(アイデア部門46件、スタートアップ部門45件)あり、本校はアイデア部門に出場。書類選考などを通過して最終審査に残ったアイデア部門とスタートアップ部門のそれぞれ5組ずつが、最終選考会に挑む形でした。
最終選考はプレゼン形式です。しかも言語は英語。つまりプレゼンテーションはすべて英語。資料も英語。たまりません。そのため出発直前まで、本校英語教員のマンツーマン指導を受けることでなんとか形を整えました!!(T先生、C先生、ありがとうございます!)
10月11日(金)本校生徒3名は、神戸市に向かいました。
出場者の内訳ですが、私たち以外はみんな大学生か社会人でした。もう1組、ラサール高校の生徒がいたそうですが、体調不良で棄権したそうです。それをきき緊張度が増します。そして厳かに、最終選考会が始まりました。私たちは3番目の順番。発表者も審査員も英語。発表後の審査員からの発表者への質問も英語。英語、英語、英語の会場でした。
本校生徒のプレゼンが始まりました。自らのプロダクト製品である水車を会場に持ち込んでの発表です。するとこれまでの英語の特訓が実を結び、出だしは好調。しかも、3年機械科の細石君は「私たちの水車は3.2kgと非常に軽い」を英語でしゃべりながら、水車を片手で軽々と持ち上げる等して、会場に笑いの渦を巻き起こすこともできたのです。
プレゼン後、審査員の先生方から、「この水車を自分たちの力で作ったことがすばらしい。発表も堂々としていた。学校の担当の先生に『すばらしい発表だった』と伝えてほしい」と述べてくれる光景もありました。
なにより、審査員長(神戸情報大学院大学 学長代理 福岡賢二氏)が最後の言葉で「アフリカのことなのにアフリカの人が少ないことが心配だったが、スピーチの内容を聞いて安心した。それに工業高校の生徒が立派に英語ですばらしい内容を発表している。今後は日本も良くなるかもしれないと思えた」とマイクを通してほめてくださったことはとても印象的でした。
そして結果発表です。
なんと!アイデア部門「最優秀賞」を獲得することができたのです。審査員によると、これまで私たちの通ってきた道のり(現場に入る、足を運ぶ、専門家の様々な助けを借りながらでも前に進む)を評価してくださったようです。
いただいた賞金20万円は、ケニア共和国内の無電化地域での実証実験を行うための活動資金(旅費)に充てさせていただきたいと思っております。
今回も視野を広げる良い体験ができました。冒頭、ケニア共和国大使館からのお誘いを受けての出場でしたので、先方の気持ちにこたえることができて安心しています。
生徒はやる気十分です。いろいろな大会やコンテストに出場するたびに結果が出るので自信がつくためと思われます。引き続き私たちの活動は続きます。これからもご声援よろしくお願いいたします!
※この日の様子が地元紙「神戸経済ニュース」で紹介されました。