学校案内
本日、1学年を対象に職業講話を実施し、JX金属(株)佐賀関製錬所および日本労働組合より講師の方をお招きしました。テーマは「働くとは」。社会に踏み出す準備を始める生徒にとって、働く意味を考える貴重な機会となりました。
働くことは人生の大半を占める行為であり、何のために働くのかを考える大切さが示されました。また、働くことで自分の時間が減る現実にも触れ、時間は誰にとっても平等であるからこそ、仕事と私生活のバランス(ライフワークバランス)を意識し、大切なことに時間を使える生き方を考えてほしいというメッセージが伝えられました。
働く中では課題や壁に直面することがあり、それが成長につながること、アインシュタインの「困難の中に、成長の種がある」という言葉を交えて紹介されました。また、製錬所でつくられる銅のインゴットがスマートフォン内部に使われ、世界シェア約70%を占めるという話から、身近な製品が地域産業とつながっていることも実感していました。
続いて、労働組合の役割について学びました。労働組合は働く人の権利を守り、職場環境を改善する組織であり、会社と労働者をつなぐ存在です。また、求人票だけで判断せず、実際の労働条件を自分で確認することが大切であると強調され、働く前に労働法というルールを理解しておく必要性も示されました。さらに、若者が働きやすい企業を選ぶ判断材料として、厚生労働省の認定制度についても紹介がありました。
最後に、働くことは人とのつながりであり、周囲と協力し、コミュニケーションを大切にしながら職場をつくっていく姿勢が求められることを学びました。生徒たちは、働く意味や進路選択の視点を深める有意義な時間となりました。
ご講話いただいた講師の皆さま、誠にありがとうございました。

