学校案内
先日行われた県総体の表彰式、壮行会、そして、全校集会が行われました。以下、校長先生のお話しです。
◯九州大会壮行会激励
バレー部、柔道部、山岳部、ボクシング部、ウエイトリフティング部、社会総合スポーツ自転車部門 の選手の皆さん、九州大会への出場おめでとうございます。
まずは、万全な体調で、大分県の代表として、競技に臨んで欲しいと思います。また、競技を通して、自分が実際に体験する中で、今後に役立てられることがないか、探してみてください。
最後に、124年の伝統を誇る大分工業高校の全校生徒995名の代表として、皆さんの立派な立ち振る舞いに期待しています。
◯全校集会 式辞
高校総体の応援に可能な限り、行かせていただきました。たくさんの保護者の方、元本校の保護者の方、卒業生の方が試合を見に来てくれていました。応援に来てくれていた在校生の生徒さんも見かけました。そのような空間の中で、レギュラーで試合に出場している選手、チームをサポートしている選手が、お互いを励まし合い、チームを鼓舞し、熱い声援を送ってくれていました。35年前に初めて大工で教員生活を始めた時に見た姿と変わりない姿に感動しました。校長として、嬉しかったです。
さて、少し話は変わりますが、勉強や試験には答えがあります。答えがあることに慣れてしまうと、点数を取れば良いとなり、答えや解き方を暗記することが大切なことであるとなり、頭の使い方のバランス悪くなってしまいます。どういうことかというと、実際、世の中に出て仕事をしてみると、答えがどこにあるのかわからない、あるいは答えが複数あることが多いのです。その時どうするか?。迷いますよね。
ところが、うまく行かない困難な環境を経験した人は、自然と
①自分で考えをまとめる。
②そして誰か仲間に話す、相談を持ちかける。
③そして、仲間の話に耳を傾け、参考にして、自ら判断し行動する。
このような習慣が知らず知らずのうちに身についているように思う。
今回、高校総体の中で、困難な状況を変えようと、自らの意見を主張したり、仲間の話に耳を傾ける、あるいは、試合中の仲間の表情や仕草で、それぞれが判断し、困難な状況を変えようとしたはずです。
人はこのような経験で、自らの考えを持つこと、判断することに対して、大きく成長します。それは25歳くらいまでと言われています。私も多くの生徒を指導してきた経験上、そのように感じます。若い時に作られる人として大切な軸の一つになると思うのです。
年度の初めに、私が皆さんに話した2つのお願い、覚えてくれていますか?。一つ目は「一器一芸」、二つ目は「人の役に立つことを考えられるひとになってほしい」です。人の役に立つことを考えることは、周りのことを考えることにつながり、困難な状況を変えようとチームやチームメイトのことを考える。私は、毎年今の時期に思うが、高校総体は素晴らしい空間であると思います。
日本全国に280万人いる高校生で、工業を学んでいる高校生は20万人、九州では3万4000人、大分県では3500人、1学年あたり約1200人。20年後、64歳までの生産労働人口は1500万人減少します。
だから、皆さんは、特別な技術を身につけた貴重な人材として、世の中から期待され、ワクワクするような明るい未来が待っている、その仕事にはリスペクト、尊敬されるものがあることは、4月の始業式、入学式で話したとおりです。
今後も、学校全体、所属している学科、学年、クラスの中で行われる学校生活にワクワクし、困難なことへ挑戦し、勤しんでいきましょう。
それから、次は大分県ものづくりコンテストが来週末6月13日、14日に開催されます。本校の代表として出場する選手の皆さんの奮闘に期待しております。頑張ってください。