令和7年度入学式 校長式辞

令和7年4月9日(水)、大分豊府中学校第19回・大分豊府高校第40回入学式が行われました。

校長の式辞を掲載いたします。

 校庭の木々も新しい芽をふきはじめた春爛漫の良き日に、PTA会長佐藤真人(さとう まこと)様、同窓会長倉掛賢裕(くらかけ まさひろ)様、学校評議員佐藤康成(さとう やすなり)様のご臨席を賜り、大分県立豊府中学校第十九回、大分県立豊府高等学校第四十回入学式を挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びであります。
 ただ今、入学を許可しました中学校百二十名、高等学校二百四十名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。大分豊府の教職員を代表して、皆さんの入学を心から祝福し歓迎いたします。
 皆さんは、大分豊府で学ぶことを自ら選択し、入学試験を突破し、見事合格を果たしました。今、皆さんは、新たな学校生活に向けて、夢と希望に胸を膨らませていることと思います。その新鮮な気持ちを忘れることなく、充実した学校生活を送ってほしいと思います。
 さて、本校は、昭和六十一年に、大分県立大分豊府高等学校として開校しました。高等学校は、本年度で四十年目の節目の年を迎えます。また、平成十九年には、大分県立大分豊府中学校が開校し、県内唯一の併設型中高一貫教育校として新たな出発をしており、これまで生徒と教職員のたゆまぬ努力の積み重ねにより、本県を代表する進学校の一つとして評価されています。
本校の校訓は、ステージ右側に掲げられているとおり「感動 理知 友愛」です。これは、「生徒の皆さんが、魂を揺さぶる感動を経験し、ものの道理を明らかにして知性を磨き、出会いを大切にして友情を深める」という教育を目指すというものです。
また、教育目標を「創造的な知性と豊かな人間性、逞しさを備え、高い志を持って国際社会でリーダーとして活躍できる人材の育成」としており、生徒一人ひとりの研鑽と、教職員とのチームワーク、そして、保護者の皆様のご協力により、豊府中学校・高等学校は成長と発展を続けています。こうした学び舎の下、新入生の皆さんには、充実した学校生活となるよう、学業はもちろんのこと、様々なことにチャレンジしてほしいと思います。
 ここで、皆さんの今後の活躍を祈り、私から「メッセージ」を贈ります。それは、私の好きな言葉である「一期一会」という言葉です。「一期一会」とは、「人と人の出会いを大切にしよう」という願いをこめた言葉です。どんなに優れた人でも、一人では生きていくことはできません。様々な人の助けを借りてこそ、人は生きていくことができます。中学や高校、大学の時代の出会いは人生の中でも生涯の付き合いとなるケースが多いと言われています。実際、私もそうした多くの人たちに助けられてきました。大分豊府で出会った多くの教職員、先輩、友人との縁を大切にし、学校生活だけでなく、人生をより豊かなものにしてほしいと思っています。
保護者の皆様に申し上げます。本日のお子様のご入学、誠におめでとうございます。本日から大切なお子様を、職員一同、精一杯のサポートをしてまいりますが、中学校・高等学校時代は、多感な思春期の真っただ中にあり、多くの障壁に遭遇したり、進路選択に迷ったりする時期でもあります。こうした中、本校での学びを通じてそれぞれの目標が達成されるには、保護者の皆様と学校との相互理解による信頼が何より大切と考えています。保護者の皆様には、本校の教育に対する深いご理解とともに、ご支援とご協力をお願いいたします。
結びに、新入生の皆さんの大分豊府中学校・高等学校での生活が、実り多いものとなることを心から祈念し、式辞といたします。

                                               令和七年四月九日
                                               大分県立豊府中学校・高等学校
                                               校長  佐保 宏二