日本史探究 出前授業(中津市歴史博物館)

 日本史探究の授業で、中津市歴史博物館学芸員の衞藤美紀氏をお迎えして、今回は古代から織豊時代(黒田官兵衛にかかわる時代)について、中津市の遺跡・遺物を通してわかることを講演していただきました。
 中津平野の中心となる条里制跡は現在残っているもので大規模なのは奈良と沖代平野でありとても貴重な遺跡であること、中世の荘園制がわかる大分県唯一の史料は中津市永添の図面が描かれ、現在の地形と一致し、当時の土地争いの様子がわかること。黒田官兵衛が中津に入っても鎌倉時代から中津にいた宇都宮氏の力が強かった、等、日本史探究の内容の隙間を、地域史料を使ってわかりやすく説明してくれたことで、生徒は「本当はそうだったんだ。」「楽しかった。」「理解が深まった。」などの感想を持ちました。
 特に、長者屋敷官衙遺跡の炭化米の現物を持ってきていただき、それを生徒が食い入るように見ており、現物に触れることの大切さを感じました。
 今年度は中津市歴史博物館学芸員の方に2回講演をしていただきました。今後とも連携をさせていただき、生徒のものの見方・考え方を広げ、郷土への愛着を育むことができればと考えています。