2学期始業式・式辞

本日は、2学期の始業日です。

君たちは、30日間の夏季休業を過ごしたわけですが、今の感想はどのようなものでしょうか?

とにかく暑かった!という感想がほとんどだと思いますし、まだまだ暑い日が続くと思われます。

この暑さの原因が地球温暖化であることは明白です。

そして、スライドにも示したように、ハワイの山火事だけではなく、世界の各地で自然災害が発生しています。ぜひ、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということのないようにしたいものです。

今日は、北高祭、文化祭について話すことにします。

そもそも、文化祭とは何のために実施するのかについて考えたことがありますか?

これを考える時に有効なのは、授業と文化祭の違いを考えてみることです。

授業では先生が指示を出しますが、文化祭では指示を出すのは生徒です。もちろん、必要に応じて、先生が指示を出すこともありますが、ふだんの授業に比べれば、かなり限定的であり、回数も少ないはずです。

これは、なぜでしょうか?

それは、目的に違いがあるからです。

授業の目的は、授業内容の理解です。そのためには、プロである先生が指導する方が機能します。いわゆるトップダウン型と言われる手法です。

一方、文化祭では何かを創ります。そして、そのためには組織力の発揮が必要です。そのためにボトムアップという手法を用います。

そして、ここが重要な点ですが、実際の社会では、トップダウンの手法とボトムアップの手法の両方が使われている、必要だということです。

では、クラスの組織力とは何か?

文化祭では、リーダーシップ、その逆のフォロワーシップ、さまざまなアイデア、計画性など、さまざまな要素、多様性が必要です。そして、万能な人間はいませんので、自分の得意分野で貢献することが重要です。

したがって、ここでは、得意分野の相互理解、そのためのコミュニケーションや観察も重要になります。

また、組織力には「数は力」という側面もあります。

スライドにある通りですが、実は、ボトムアップにはフリーライダー、ただ乗りということですが、これが発生しやすいのです。

しかし、スライドの計算式が示す通り、「数は力」は現実です。

ここまでの話をまとめると次のようになります。

君たちには、ぜひ、表彰式をイメージしてもらいたいのです。

最優秀賞や優秀賞が決定する表彰式でドキドキできるかどうか、やって良かったと思える北高祭をぜひ実現してもらいたいと思います。

以上で、2学期の始業式の式辞を終わります。