11/2全校集会 校長あいさつ    2023年11月02日

本校でさて、君たちは、校則についてどのように捉えていますか?
そもそも、校則は必要でしょうか?
もし、必要だとしたら、それはどのようなものになるでしょうか?
                         
ここでは、議論を焦点化するために、頭髪服装に絞って考えてみましょう。
そして、当事者意識を持ってもらうために、君たちはそれぞれ本校の校長だと思ってください。
                          
まず、服装面について、制服は必要ですか?
それとも不要ですか?
自分が本校の校長だと思って判断してください。
                      
これは、2年前、ある制服メーカーが実施したアンケート結果です。
君たちの意見・見解はどうでしょうか?
                    
次に、肝心の「頭髪」について考えます。
君たちが本校の校長だとしたら、どのような校則を作るでしょうか?
                  
たぶん、高校生の潜在的な欲求として、髪の色を自由にしたいとかピアスを開けたいとかいうものがあると思います。それはそれで分かるのですが、君たちが校長だった場合、それを認めることができるでしょうか?
           
高校の存在意義は、大きく2つです。
1つは高校生活3年間の充実です。これには当然、授業を始めとする学習活動や生徒会活動、部活動が含まれます。
               
もう1つは、高校卒業後の進路の保障です。
高校卒業後の進路としては、大きく就職と進学が考えられますが、いずれにしても面接試験がある場合がほとんどです。その面接の時に、高校生の派手な髪の色やピアスは認められるでしょうか?
もし、君たちが大学の先生や企業の人事担当者だった場合、これらを認めることができるでしょうか?
面接の場合の髪色やピアスがNGだとしても、ふだんの学校生活では認めてもいいのではないかという意見もあるかもしれません。
しかし、学校側としては、ふだんとは違う髪の色やピアスを外して面接に行きなさいと指導するわけにはいきません。それは学校が生徒たちの嘘を認めることになるからです。
                  
また、学校は教職員と生徒たちだけで構成されているわけではありません。
保護者の思いや地域の方々の期待にも沿っていく必要があります。
したがって、本校の校則も保護者や地域の方々の理解を得るものにすることが必要です。
                               
以上のような論理で、本校では校則を設定していますし、その基準を「就職や進学の面接に行けること」としています。
そして、「面接に行ける基準」も時代によって変化します。
だからこそ、は、昨年度から校則の見直しを生徒会執行部と学校とで進めています。今後も協議していきたいと思います