学校案内
竹本名奈恵先生が、2年生文系クラスの生徒を対象に、「金属の炎色反応」に関する化学実験を実施した。中学校以来、実験の機会が減少していた生徒たちは、久しぶりの実験に目を輝かせながら積極的に参加した。授業の冒頭、竹本先生は「花火の色はなぜきれいなのか」という問いを投げかけ、生徒たちからは「着色料が入っているから」「高温で燃えるから」といった多様な意見が挙がった。これを受けて、先生は金属元素による炎色反応の原理を解説し、7種類の金属塩水溶液を用いた実験へと移行した。
実験では、白金線に金属塩を付けて炎の中で燃焼させ、その色の違いを観察した。さらに、炎色を動画撮影することで、各金属の特徴的な色を記録し、識別の手がかりとした。生徒たちは興味深く観察を続け、最後に各金属の正しい名称を確認した。授業の締めくくりとして、竹本先生は花火職人の話を交え、「花火を見るたびにこの実験のことを思い出してほしい」と述べた。
この授業を通じて、文系の生徒たちにも化学の面白さや実験の魅力が伝わり、科学的な視点を持つことの重要性が実感された。竹本先生の熱意と工夫が、生徒の学びへの意欲を高める一助となったことがうかがえる内容であった。