学校案内
11月21日(木)、22日(金)にそれぞれ1,2年生を対象とした講師招聘授業を開催しました。
お招きしたのは、大竹亮峯先生です。「月間美術」に掲載されたり、NHKの「日曜美術館」に出演されたりするなど、現在、注目を集める超絶技巧作品で有名な木彫作家です。今回、OPAMからお話を戴き、本校へ来校していただくこととなりました。
※上記作品は、大竹先生に許可を得て掲載しています。(左:大竹先生、中:鎌倉海老、右:眼鏡饅頭蟹)
授業の前半では、大竹先生の作品をプロジェクターで鑑賞しながら、制作にまつわる工夫やエピソードを伺うことができたました。
「一つの作品にかける時間と資料研究の実際」「修行時代、技術を会得するために師匠が削り落とした木屑からその技法を考えていったこと」「良質な木材について」「道具の自作について」・・・など、作家にとって肝となる研究の姿勢や、素材や用具への向き合い方をお話いただきました。
講義の最後では、質疑応答もありましたが、とても気さくな大竹先生は、本校生徒の質問に対して、芸術を学ぶ生徒の質問の鋭さに関心しながらも嬉しそうに答えてくれました。
後半では、大竹先生の道具を使用しての木を削る体験でした。小刀だけでもたくさんの種類を持参いただいていたましたが、その小刀や外丸のみの扱い方を生徒に指導しながら、丁寧に寄り添っていただきました。
今回の招聘授業で、造形物だけではわからなかったことを実感し、芸術に対する向き合い方を確認するとともに、あらためてその凄さを体感することとなりました。