学校案内
2月22日(土)から24日(月)にかけて、宇宙航空科学技術推進委託費宇宙航空専門人材育成プログラム「Bootcamp in 大分」の2回目となるBootcamp3が愛知県名古屋市で開催されました。
本プログラムは文部科学省の事業を東京理科大学と大分県、国東高校が3年間研究し、宇宙教育人材の育成を図るというものです。年4回の合宿(Bootcamp)を通じて、東京理科大学の大学生がメンターとなり、全国から選抜された高校生と国東高校生で構成された3つの班が共同で宇宙ビジネスの提案を行うための無重力状況下での実験を通じて検証します。
第3回目となる今回は、第2回目に国東高校で作成に取り掛かった微小重力下での宇宙での実用化を図るためのビジネスアイディアをパラボリックフライトを通じて実験し、結果を分析することを目的としたミッション・ベース・ド・ラーニングに取り組みます。名古屋駅に集合した参加生徒は、早速、名古屋駅近くのホテルでグループ・ディスカッションに取り組みます。初日は深夜遅くまで各班で最終的な実験装置の点検や実験手順の確認を各班で念入りにチェックしました。
2日目はいよいよパラボリックフライトに向けてホテルを出てバスに乗り込み出発です。
パラボリックフライトの前にオリエンテーションを受け、フライト概要や注意事項の説明を受けます。参加者は専用の作業着に着替えていよいよフライト準備に入ります。フライト前ブリーフィングでは飛行空域の気象条件やパラボリックフライトでの機内での体調変化への対応策などの教示を受け、いよいよ出発です。
フライト・クルーと引率教諭の4名がパラボリック・フライトに臨んでいる間は、サブフライト・クルー及び地上支援班はスタッフルームで、フライト・レーダーを大型ビジョンで眺めながら高度計でパラボリックフライトを確認します。併せて3回目のパラボリックフライトを終えた後に、フライト機からの衛星電話での各班の実験状況報告を待ちます。
実験成功との報告が入ると地上支援班やサブ・クルーは拍手で喜びます。パラボリックフライトを終え、機体は空港に着陸します。全員でフライト・クルーを迎えた後、実験報告をかねて事後ブリーフィングを行います。微小重力下での各班の実験結果と体の変化などを報告し微小重力下での経験を共有します。
パラボリックフライトを終え、ホテルに帰着した生徒たちは、グループ・ワークで各班の機内で撮影した画像の解析と実験結果データの分析に取り組みます。この日も深夜に及ぶ研究が続きます。
Bootcamp最終日は各班で実験結果の経過報告とBootcamp4までに行う取り組みをそれぞれが報告しました。
各班の発表を終え、2週間後に控えたBootcamp4の確認を終え解散となりました。国東高校は名古屋駅から中部国際セントレア空港へ移動し空路で大分空港へ帰着しました。