
学校からのお知らせ

式 辞
国東半島の各地において桜の木々にも緑の葉が見られ、あらゆる生命が躍動する季節になりました。
本日、ここに大分県議会議員木付親次様、国東市長三河明史様をはじめ多くのご来賓の方々、関係の皆様をお迎えして平成三十年度大分県立国東高等学校の入学式を挙行できますことを厚く御礼申し上げます。
ただ今、入学を許可致しました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私たち教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。
国東高校には三つの学科があり総合選択制を取りいれています。
各学科において進路目標実現に対応した教科・科目や興味関心に応じた教科・科目の学習をすすめ、学力を高め、視野を広げ、その結果として自分の進路目標を達成してください。
まず、普通科では国立大学や私立大学、短期大学への進学を果たすため、通常の授業以外にも、習熟度別授業や土曜セミナー、学習合宿などに、一年次から取り組み、自らの学力伸張を目指します。本校を卒業した先輩達も三年間の努力で大きく成績を伸ばし難関大学合格をはじめ、それぞれの進路目標を達成してきました。
君達も授業を受けるにあたっては『何故そうなるのか』という疑問を持って臨み、家庭学習で仕上げるという流れを作り学力を高めてください。
園芸ビジネス科では園芸の栽培管理や食品製造の加工、また、栽培技術の分析や農業関連情報の収集・分析などコンピューターを活用した学習を行います。その結果、本校で得た資格を生かし進学や就職をしていきます。生命の尊厳、生活の要素を学び私達の生活を豊かにし、地域に貢献できるリーダーへと成長してくれることを期待します。
電子工業化では電気と機械の両方の基礎を学び、ものづくりの技術者をめざします。1年次に工業の基礎科目を2年次から総合選択性科目を学ぶことで、機械系と電気・情報系の専門性を高めます。最終的には資格取得にも積極的に取り組み、県内企業で活躍できる人材となり科学技術の維持発展に貢献する人材となることを期待します。
このように学びの内容や目標はそれぞれの学科によって違いますが、国東高校という学びの場は共通です。本年度の本校の重点目標の一つに『よき社会人となるため、自己指導力をはぐくむ』とあります。今後、生活していく中で状況や場面に応じて、自らの判断を迫られる事が出てきます。自己指導力とは、その場面々において自分がどのように考えるか、どのような行動をとるかの適切な判断を行うための洞察力・思考力・認知力だと思います。是非、身につけていただきたいと思います。その自己指導力を育成する場が国東高校でのクラスメイトであり先輩、教職員との学校生活だと思います。当然、集団生活であるが故の規律・環境は個人のものとは違ってきます。集団の中で切磋琢磨し社会で通用する自己指導力を磨いてください。
最後に、本日この場にお越しいただいている保護者の皆様、お子様のご入学誠におめでとうございます。いよいよ高校生活がスタートします。本校は授業前の朝学習から一日が始まります。そして授業、放課後の部活動、そして家庭学習といった一日が繰り返されていきます。この生活習慣が身につくようにご協力をお願いします。規則正しい生活はお子様の成長や学力向上につながります。三年後の大学入試、就職試験を意識した日常生活を送れるためのご支援をお願いいたします。
今年度、創立十一年目の国東高校は、現在、生徒会・専門委員会活動・ボランティア活動など、二,三年生が自主的に多くの活動を行っています。ここにいる新入生の皆さんの活動が今後の国東高校の歴史と伝統を創り、後輩に受け継がれるような学校を創っていくという強い意志を持って下さい。そして地域の方からの支援をいただいている学校でもあります。自分が将来の国東市を担っていくという郷土愛を持って地域とのつながりも大切にしながら高校生活を送ってください。
結びに、新入生の高校生活が心身ともに健康で実り豊かなものとなるよう教職員一同最善を尽くしてまいりますので、ご列席の皆様からのご支援を賜りますようお願い申し上げ式辞といたします。
平成30年4月10日
大分県立国東高等学校
校長 寺本尊裕