卒業生による里帰り講演会を開催しました!

12月1日(日)国東市のアスト国東アストホールにて、「最新の科学で調べる 地球の大気、惑星の大気」と題して、国東高校卒業生らによる里帰り講演会が国東市主催で行われました。

本講演の開催に至る経緯は、大分県が大分空港の宇宙港としての活用実現に向けた取組を進めていることに鑑み、その中で国東高校がSPACEコースの開設など宇宙関連教育に取組んでいることから、OBらによる里帰り講演会を行うことで、国東地域の小学生や・中学生への宇宙関連教育を施し、さらには地域住民へ宇宙教育や宇宙を通じた人材育成について機運を高め、地元国東地域から国東高校へ進学を期したいというものです。

1987年3月卒業の猪俣さんは国東高校から東京大学に進学、その後、茨城県つくば市の国立環境研究所で研究者としてご勤務されております。母校であります国東高校にSPACEコースが開設されるので、猪俣さんと気持ちを同じにする研究者とともに、今回ご講演をしていただきました。

谷本 浩志(地球システム領域・副領域長)「地球大気を宇宙から高解像度で調べる」

猪俣 敏(地球システム領域地球大気化学研究室・主席研究員)※1987年国東高校 卒 東京大学理学部地球物理学科 卒
「目に見えない空気の中身とそれを調べる手法」

梶野 瑞王(気象庁気象研究所全球大気海洋研究部・主任研究官)「天気予報ができるまで~人工衛星と人工知能の活用」

今村 剛(東京大学大学院新領域創成科学研究科・教授)「地球大気の何が特別なのか〜金星と火星を調べたらわかってきたこと」

国東高校の生徒、職員、保護者が参加して、日本を代表する研究者の講演を拝聴できる機会をいただきせまして心から御礼申し上げます。なかなか聞くことができない講演をお伺いできたこと、国東高校の先輩からいただきました後輩へのメッセージや愛情を感じた1日でした。

講演が終了した後に、希望者を対象として行われた交流会にも国東高校1・2年生12名が参加し、1時間に及び講師4名と様々な話で交流を行いました。生徒からは進路を決めた経緯や、高校時代の様子、更には研究者としての日常生活についての質問が寄せられました。この交流会を通じて様々な学びを経験し、将来に向けて頑張って欲しいと感じました。