【SPACE】宇宙甲子園ロケット大会全国大会、初出場で第4位!

2月6日(金)に大分空港から出発した1年生の4人(チーム名 クロバージェット)は福島県南相馬市に到着。7(土)から南相馬市の馬事公苑で開催される全国大会に出場しました。

全国的な寒波の中、開会式に臨んだ国東高校。初出場の1年生4人は少し緊張した様子で会場入り。全国から予選を勝ち抜いた10校が揃い2日間の競技が行われます。

レギュレーションチェックを終えて、搭載する火薬を装着していよいよ競技開始です。競技は最高到達高度の目標と飛行時間、2日目に使用するエンジンは初日のF型エンジンよりも小さいので、飛行時間は各チームで設定、ロケットの中には生卵を搭載しており、割れないことも採点条件で争われます。優勝したチームはイギリスで開催される世界大会に出場します。

国東高校は9番目の打ち上げでしたが、発射直前に機体不具合で2日目の打ち上げに臨みます。事前のレギュレーションチェックでは合格したものの、地方大会とは異なるF型エンジンを搭載する関係で発射台のランチロッドが長くて太い形状のものになり、ノーズコーンにロッドが食い込み発射できずに失格。火薬を使う関係で時間制限もあり2日目の打ち上げで再挑戦となりました。失格直後の生徒たちは、残念な気持ちで最初は口数も少なかったのですが、持ち前の明るさと協働力で気持ちを前向きに切り替えて明日の打ち上げに全力投球。午後からは会場を移しての技術交流会に臨みました。

交流会の冒頭、主催者を代表して和歌山大学の秋山教授の挨拶では、「モデルロケット普及の歴史には、法整備や行政調整に尽力した先人の苦労があり、挑戦にはリスクアセスメントが不可欠。客観的な安全だけでなく、周囲の信頼を得る安心が重要。周囲への感謝を忘れず、安全を最優先に世界を目指す姿勢を大切にして欲しい」と述べられました。続いて、前年度優勝した東京都立小石川中等教育学校の優勝報告会があり、出場チームそれぞれで5分間のプレゼンが行われました。

国東高校は、初出場ということもあり、1日目の競技では発射台の不具合により打ち上げ失敗に終わりました。ノーズコーンへのロッドの接触が原因。明日に向けて機体改修と再挑戦への意欲を示しました。クローバージェットは初日を終えて、宿舎に帰り、機体の修正に深夜までの作業で2日目を迎えます。

2日目は会場で昨夜24時まで取り組んだ微修正の機体に千葉工業大学の和田教授からアドバイスをいただきいよいよレギュレーションチェックを受けます。緊張のチェックも無事終了。バランスもokとのことで、2番目の打ち上げ。緊張の瞬間。

点火直後、轟音が冷たい空気を引き裂きキレイな直前の噴煙をなびかせます。パラシュートます。パラシュートも開き41秒で地上に落下。回収機体を本部で点検し、高度計と生卵を確認。卵も傷一つなくまずは成功。今回は一回の発射でしたが、無事に打ち上げられホット胸を撫でおろしました。10校の打ち上げが終了して閉会式を迎えます。

閉会式では、結果発表。優勝は兵庫県の尼崎双星高校。国東高校は3位入賞こそ逃したものの第4位でスーパーノヴァ賞(スーパー野馬 相馬の馬追にちなんで)初出場で堂々の4位。しかも一回の打ち上げで会場を驚かせました。

今回の全国大会出場に際し、ロケットのエンジンも大型で今までの経験は無く、ノーズコーンがランチロッドの挿入時に支障になるなど、想定外の事態に見舞われました。事前に前年度優勝校の東京都立小石川中等教育学校とのオンラインMTGで、ある程度の全国大会の様子や雰囲気、注意点は情報収集出来ていたもののそれでも想定を超える体験ばかり。しかしながら、クローバージェットは持ち前のプラス思考と協働力で数々の障壁をクリア。出場校は3Dプリンターで整形した材料を用いて空気抵抗の少ない綺麗な機体を製作。内部構造も高度計格納スペースや生卵保護緩衝材等を組み込む高度な設計が目を惹き、初出場の国東高校のクローバージェットには大きな重圧となって襲いかかったことでしょう。打ち上げ初日を終えてから彼女たちの修正は24時まで続き機体のグレードupにつなげました。国東高校の機体は紙とコーヒーのプラスティックカップと紙粘土を使用したもの。シンプルで膨大な手作業で生徒は2期製作し、同型エンジンでの試射は1度もない状態での堂々の4位という結果。打ち上げの瞬間は涙が浮かびました。彼女たちの粘り強い姿勢と指導にあたった教員の信頼が1回こっきりの発射を成功に導いてくれたと感じた一日でした。

会場を後にした生徒達は、心地よい疲れと充実した表情の中、公共交通機関ではぐっすりと休息。最終日は大寒波で日本各地で積雪を観測。東京都内も積雪でした。羽田空港に到着したものの、羽田空港発ー大分空港行も2時間ほど遅れて22時過ぎに羽田空港を離陸し大分空港到着は23時40分。よく頑張りました。