地域の過去から「これから」の備えを学ぶ!高校生・大学生による杵築市フィールドツアー報告

 11月15日(土)、令和8年1月25日に杵築市で開催される「減災シンポジウム」に先立ち、高校生と大学生を中心とした合同フィールドツアーを実施しました。

 近年、大規模な被害を受けることが少ない杵築市ですが、過去には幾度となく重大な災害に見舞われてきた歴史があります。時代と共に風化しがちな災害の記憶を参加者全員で深く学び直し、「杵築市における過去の災害を学び、これからの災害に備える」をテーマに、将来の防災・減災対策に何が必要不可欠かを考察しました。

 参加メンバー:本校生徒(防災委員)をはじめ、産官学の専門家や学生が参加しました。
  高校生     :本校生徒 6名(防災委員)
  大学生・研究機関:CERD(大分大学 減災・復興デザイン教育研究センター)の先生方、大分大学学生CERD(10名)
  行政・専門機関 :国土地理院、気象庁大分地方気象台、大分県防災局、大分県教育庁学校安全・安心支援課、
           杵築市防災局、NPO法人リエラ

 杵築市は、地形的な要因から土砂災害、津波、洪水という複合的な災害に長きにわたり悩まされてきた歴史を持っています。特に、過去に人的被害が生じた最大の災害は、昭和51年9月の台風第17号による土砂災害です。

 フィールドワークでは、まず山香町南畑上河内にて、昭和51年9月台風第17号による土砂災害で実際に被害に遭われた地域の方から生々しい体験談をお伺いしました。続いて、山香庁舎の災害記念碑へ移動し、永松市長より災害の教訓を後世に伝えることの重要性についてお話をいただきました。

 昼からは千光寺にて、八坂川の氾濫の状況をドローン映像を活用して当時と比較しながら確認し、最後に奈多海岸で、慶長豊後地震中央構造線断層帯や周防灘断層帯について、気象台や県防災局の方々から専門的な説明を受けることで、複合的な災害リスクを多角的に学びました。

 今回のフィールドワークは、過去の教訓を「自分事」として捉え直し、「これから」の備えを皆さんと共に考えるための重要な学びの素材となりました。

 直近で人的被害を伴う大規模な災害は発生していないものの、南海トラフ地震や平成30年7月豪雨のような西日本全体を襲う豪雨災害は、いつ杵築市を襲うかわかりません。過去の災害に学び、複合的なリスクを持つ杵築市において、どのような防災対策が必要不可欠なのか。

 今回の学びを活かし、来る減災シンポジウム(1月25日(日))にて、次世代の減災・防災対策についてさらに深く考察し、地域社会に貢献していきたいと考えています。