令和8年度 入学式 校長式辞

 山々の緑が日増しに濃くなり、臼杵湾の河口も春の輝きを与えこの良き日に、海洋科学高校PTA会長北山慧様を始めご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、令和8年度第10回入学式を挙行できますことは、私ども関係者一同、この上ない喜びであり、心よりお礼申し上げます。

 ただいま入学を許可しました海洋科21名、専攻科海洋科5名の皆さん入学おめでとう。教職員・在校生一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 また、今日のこの喜びの日を迎え、新入生の皆さんの感激はもとより、これまで深い愛情をもって育んで来られた保護者の皆様の喜びも、ひとしおのこととご推察いたします。お子様のご入学、誠におめでとうございます。

 本校は、昭和19年の創立以来80年を超える伝統を積み重ね、「熟練・躍動・貢献」の校訓のもと、これまでに送り出した卒業生は、大分県内はもとより、全国各地の第一線で海洋・水産業界の発展を支えています。

 今日から皆さんが学ぶこの学び舎には、最新鋭の設備を整えた実習棟や、大海原へと漕ぎ出す大型実習船『翔洋丸』があります。ここでの学びは教室の中だけにとどまりません。豊かな海をフィールドに、専門的な知識と技術を磨き、未知の領域に挑戦していく3年間が始まります。

 入学にあたって新入生皆さんに次の二つのことをお願いします。
 
 一つ目は「自分の成長に責任を持つこと」です。
 
 どのような時代や社会であれ、生きていく上で人格を磨くこと、例えば人として備えるべき礼節、時間を守ること、挨拶をすることなどを身に付けることは欠かせません。高校生活では、新しい友人や先生、地域の方々とこれまで以上に新しい関係が築かれます。他者をリスペクトし、協働して何かを作り上げることの歓びを知ることで、まず自分の存在を見つめ直してください。
 
 二つ目は「チャレンジすること」です。
チャレンジしなければ結果は生まれません。京セラの創業者で日本航空を経営危機から再建させた稲盛和夫(いなもり かずお)氏は、「チャレンジしているうちは失敗はない。あきらめた時が失敗である」と言われました。
 「できた、できなかった」という結果ではなく、「失敗を恐れずチャレンジしたのか、しなかったのか」という行動を大切にしてください。

地域に生きる生徒は地域の宝です。
本校は一学年が一クラスの小規模な学校です。しかし、それだけに生徒一人一人に目が届きやすく、きめ細かい指導をすることができます。
保護者の皆様におかれましては、今後は学校のサポーターとして、教職員と一緒になって、すべての生徒の応援をお願いいたします。
地域の宝が学ぶ、地域の学校を、失敗を成功の糧にできる学校を一緒につくりましょう。

生徒の夢の実現に向けて、これから始まる高校生活が有意義な時間となることをお約束して、式辞とさせていただきます。

令和8年4月10日
大分県立海洋科学高等学校
        校長 吉渡正満