社会への旅立ちセミナー

 10月23日(水)、3・4年生を対象に「社会への旅立ちセミナー」を実施しました。本校では隔年で開催しており、大分県総合雇用推進協会のご紹介で、キャリアコンサルタントの佐々木剛さんをお招きしました。

 ご自身の失敗体験を題材に、何度も転機を乗り越えながら歩んだ道のりで得たこと等を分かりやすく話してくださいました。3年間過酷な労働条件でメンタル不調になるまで働き詰めだった時に、もし「労働法」や相談窓口の知識があったなら違う結果になっていただろうといわれました。
 社会人としての心構えは、①自分で決断して行動すること。②一生懸命、本気で頑張っていれば必ず人は見てくれて、困ったときには、それが縁となって助けてもらえる、など。
 社会人に求められることは、1位コミュニケーション能力で、元気のよい挨拶、笑顔、身だしなみや態度に表れる「見た目」も大事。他に、何を求められているかを考えて主体的に行動すること、時間と期限は厳守だが、期限ぎりぎりではなく早めにすることで他の人に迷惑がかからないこと、困りを我慢せず、自分も相手も大切にする自己表現(アサーション)を身に付けること…などなど、社会に出た時に心にとめておきたいお話ばかりでした。


 最後に、失敗したときは、起きた事実は変えられないが、反省しても後悔はしない、チャレンジした失敗は「成長」ととらえるなど、心に残る講義でした。
 生徒(3年)からは、「企業の求める人材は?」と質問があり、やはりコミュニケーション能力が大事で、報告や相談がないとミス以上にロスが大きくなるということでした。
 4年生の代表がお礼の言葉を申しあげて、会場は大きな拍手に包まれました。