令和5年度入学式が挙行されました。

4月11日(火)の13:30より令和5年度入学式が執り行われました。

中西校長の式辞を掲載します。

月隈の丘の葉桜が、温かな春風に枝を揺らすこの佳き日に、御来賓に同窓会会長 大分県議会議員 井上伸史 様をはじめ多くのご来賓の皆様にご臨席を賜りますとともに、新入生の保護者の皆様方にもご出席いただき、令和5年度大分県立日田林工高等学校の入学式を挙行できますことに、厚くお礼申し上げます。

ただいま、入学を許可しました143名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

教職員一同、皆さんの入学を祝福しますとともに、心から歓迎いたします。

本校は、明治三十四年に大分県立農林学校として誕生し、122年目を迎える伝統校であります。今日まで2万4千人余りの人材を輩出し、先輩諸氏は、市内を始め全国各地で活躍されておられます。皆さんは、この歴史と伝統ある本校に入学したことに誇りを持っていただきたいと思います。

本校の学校教育目標は、「変化の時代にも通用する産業人材の確保・育成につながる教育やものづくり教育を通して、地域社会の持続的発展や活性化に主体的に貢献できる力を育成する。」と定めています。そして、この教育目標を実現するために、3つの重点目標を設定しています。

一つ目は「生活習慣の確立と人権の尊重」です。学ぶ環境が変わる中で、不安を払しょくするためには、時間を守り規則正しい生活習慣を身につけ生活のリズムを確立する事です。さらに、初対面の人との友人作りに際しては、考えや価値観の違いを認め合い、相手を思いやる心を持つことが大切であります。これらの取り組みにより、心身ともに健康な体を作ることができ、安定した高校生活を送ることができます。

 二つ目は、「基礎学力とコミュニケーション能力の習得」です。いずれも授業や特別活動の中で学んでいきますが、学ぶという行為は、自らの意思がなければ、成り立つことはありません。高校生活で重要なポイントは、目標を立てやる気を起こすことです。人間の能力にはさほど大きな差はありませんが、努力の差は大きいものがあります。自分の可能性を信じ、やる気を起こして、努力できるようになってほしいと思います。

三つ目は、「挑戦する気持ちをもつ」ことです。入学後は、資格取得や部活動、生徒会活動やクラス役員、ボランティア活動など、新たな挑戦の場が待っています。入学後は、資格取得や部活動、生徒会活動やボランティア活動など、新たな挑戦の場が待っています。挑戦なくして、成長なしです。挑戦へのエネルギーの源となるものが、将来の目標や夢、好奇心などであり、いち早くこれらを持つことが成長への第一歩となります。本校では、人並みの取り組みに加えて、プラス0.1倍の努力を勧めるため、「1.1」の精神という目標を掲げて、全校生徒へ挑戦の大切さを伝えています。

ワールド・ベースボール・クラシックで侍ジャパンの監督を務めました栗山英樹さんは、「最後まであきらめずに自分を信じてほしい」という言葉を選手へ絶えず伝えていました。私たち教職員も、この三つの重点目標に取り組み、高校という新たなステージで皆さんの挑戦を支援していきますので、皆さんも自分を信じて粘り強く取り組んでほしいと思います。

結びになりましたが、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。私ども教職員一同、学習指導をはじめ、様々な活動に全力を挙げて取り組んでまいります。保護者の皆様には、どうか本校の教育方針をご理解いただき、ご支援とご協力をいただきますようお願い申し上げます。

新入生の皆さんは、これまでの3年、我慢や自制の日々を送ってきたことと思いますが、コロナ禍を乗り越えることができた体験は、これからの高校生活において、決して無駄なことではないと思います。この経験を活かして、これからの高校生活が楽しく、そして充実したものとなりますよう、心から祈念いたしまして、式辞といたします。

入学式後に、本校の管理職、1年の学年団、学科主任、分掌主任の紹介がありました。

  

 

最後に、1年の学年主任より1年生に向けメッセージを送りました。

その後、学科ごとに会場を変えて初めてのホームルームを行いました。

143名の1年生を迎え、林工に再び活気が戻ってきました。

1年生のみなさん、慣れない高校生活に戸惑いが多いと思いますが、先輩や先生方でみなさんの生活をサポートします。

早く林工での生活に慣れて、たくさん思い出を作りましょう。