令和6年度1学期末終業式 校長式辞

皆さん、こんにちは。校長の田崎弘宣です。
さて、始業式に話しました2つのことを覚えていますか。
ひとつ目は「良いスタートをきりましょう」と言いました。5月の集会時に林工生(相撲部員)がお年寄りを助けて感謝の電話があったというお話をしました。また、運動部・文化部・専門部がそれぞれ精一杯頑張ってくれました。先日の中高連絡会では中学校の先生方から、落ち着いて楽しそうに授業を受けている君たちの姿を見て安心しましたというお話を伺いました。インスタグラムでもたくさんの写真や動画を配信してくれています。君たちの日々の頑張りが評判となり、今年の体験入学希望者は大幅に増えています。うれしいですよね。君たちのおかげです。
学校としてはすばらしいスタートを切れたと思っています。
 二つ目は「時を守り 場を清め 礼を正す」というお話をしました。時間や期限は守れていますか、掃除を丁寧にしていますか、トイレのスリッパはそろえていますか、挨拶はしっかりできていますか。先日、ある学校を訪問した際、トイレがとても汚れていてがっかりしました。トイレが一番その学校の状態が現れます。本校のトイレはきれいです。スリッパが常にそろっていれば完璧です。挨拶についても、私を見かけると遠くにいても大きな声で挨拶してくれます。部活生は、きちんと立ち止まって挨拶してくれます。学校の外でも、周囲の方に元気に挨拶をしてください。
きっと皆さんの応援団になってくれます。
 話は変わりますが、今日は校訓の話をします。本校の校訓は「敬愛 勤勉 創造」です。本校は今年で123年目ですが、開校時から変わらず大切にしてきた精神(テーゼ)です。特に、最初にくる「敬愛」は学校が最も大切にしたいものです。私が学んだ高校の最初に来る校訓は「誠実」でした。私は常に人に対して、そして自分に対して誠実であろうと生きてきました。君たちは「敬愛」を大事にしてください。「敬愛」を辞書で調べると、「ある人を尊敬し、親しみの心をもつこと」とあります。つまり人権を尊重するということです。人にはそれぞれ優れたことや好きで没頭できることがあります。人と違ったことをいじるのではなく、お互いに認め合っていきましょう。
 学校も変わります。先日、校則について一緒に考える1回目の話し合いをしました。昔からあって理由が明確でないルールは変えていこうと思います。しかし、何でもかんでも流行を追うものではありません。君たちは「公共の福祉」ということばを知っていますか。憲法にある言葉で、平たく言えば、多くの人の利益のためには個人の利益を我慢するということです。ほとんどの生徒が就職する本校では、企業からの評価というものはとても大切です。君たちの先輩たちが122年間積み上げてきた歴史があるから、すばらしい企業からも求人がきます。君たちならその辺のことも考えてくれると信じているから一緒に校則の見直しをすることにしました。
みんなが納得し、自分たちで守れる校則になることを期待しています。
 最後に、長い夏休みに入ります。部活動や好きなことに没頭したり、自分の進路選択のためにいろいろ調べたり、なにか目的をもって過ごしてください。特に3年生は人生で一番大事な夏です。先生たちもととことん付き合うつもりです。就職の内定や進学の合格をもらうまで、わき目も振らず努力してください。日田林工の生徒全員が大きく成長して9月を迎えることを期待しています。
以上で、1学期終業式の式辞とします。