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学校からのお知らせ

行事・式典)卒業式にあたって 校長式辞・学年主任挨拶
2021年03月02日

          


《校長式辞》

 

  正門から続く桜並木のつぼみもふくらみ、春の息吹が感じられる頃となりました。保護者の皆様ご列席のもと大分県立日田三隈高等学校 第五十五回卒業証書授与式を挙行できますことはこのうえない喜びと存じ上げます。

  保護者の皆様におかれましては、卒業証書を受け取るお子様の姿から高校三年間もしくは、十八年間のふれ合いや出来事を思い浮かべ、万感胸に迫るものがあったと拝察いたします。今日のお子様の成長した姿はそのまま皆様の晴れ姿です。誠におめでとうございます。また、三年前に日田三隈高校への進学を後押ししていただくとともに、これまで本校の教育活動に温かいご理解とご協力を賜りましたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。 

  総合学科第23期144名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。本校での高校生活を選択してから、学業、課題研究や進路学習、部活動や生徒会など実に立派に取組んできてくれました。特に、この一年間は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、長期の臨時休業、インターハイや全国規模の発表会などが中止となり、さらに就職活動がひと月下がるという大きな影響を受けました。誰しもが、不安や焦り、失望や挫折感に苛まれる状況となりましたが、皆さんは最高学年らしく実に落ち着いて学校生活を送るとともに、感染予防のための三密回避を率先して進めてくれました。三隈祭や体育大会、大分県で開催された全国産業教育フェアでの発表、そして総合学科公開発表会など、非常事態による中止が懸念される中でも見事に乗り切ることができました。これまでこの学校を守ってくれた最大の功労者は卒業生の皆さん、あなた方だと言っても過言ではないと思っています。

  卒業の節目にあたり、皆さんには「卒業、ありがとう」とエールを送ります。学校をより高く強く動かすものは、伝統や卒業生ではなく、ましてや教職員でもありません。3年生のリーダーシップと全校生徒のまとまりこそが学校を動かしていくチカラなのです。皆さんには思いがけないことかもしれませんが、三年間の努力と成果は眩しいほど輝いています。小室 豊学年主任をはじめすべての教職員がその成長に感激し、ともに学び合った三年間に大きな充実感を感じているはずです。私たちは,皆さんから「この仕事のやり甲斐」と「実践に対する自信」を贈り物としていただきました。だからこそ、「卒業、ありがとう」と謳うのです。

  さて、本校では「やりたいことが見つかる学校、見つける学校」として中学校から皆さんをお迎えしました。この三年間で「やりたいこと」を十分に確信できた人は多くないかもしれません。また、これからの人生においては希望や理想と反することが皆さんを苦しめることがあるでしょう。車のガレージからアップル社を立ち上げたステイーブ・ジョーンズ氏は「成功する秘訣はあきらめないことだ。新しいことを目指すには、世界に自分のアイデアを広めたい、成し遂げたいという強い情熱が大切だ」という言葉を残しています。何歳になってもやりたいことを探究する姿勢と情熱を持ち続けましょう。その思いを持続させることが、自らの夢を叶えるとともに、豊かな未来社会の実現と持続につながるはずです。三隈高校の仲間とともに培った「探究するチカラ」が実社会で存分に発揮されることを期待しています。

  結びとなりますが、式典の終りに、この一年声に出すことを我慢していただいた校歌が流れます。三年生として歌うのは今日が最初で最後となります。マスク越しでも、心の中でも構いません。どうぞ想いをこめて歌い上げてください。そして、新たなる一歩を踏み出してください。

  第二十三期生の人生に幸多かれと祈りつつ、式辞といたします。

 令和3年3月1日        大分県立日田三隈高等学校  校 長   宮 原   徹

 



《学年主任ご挨拶》

  まずは、保護者の皆さまご卒業おめでとうございます。そして、お疲れ様でした。3年間本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、誠に感謝申し上げます。

思い起こすと3年前の入学式では、「高校1年生は中学4年生だ」と話しをさせて頂きました。どうでしょう今日の子供たちの顔は。この3年間で立派に成長しました。

友人関係や部活動で悩んだこと、そして進路で悩み保護者の方としっかり相談をして結論を導き出したこと。社会に出て対応ができるぐらい成長していると思いますが、まだまだ保護者の皆さまに頼ることもあると思います。その時は、人生の先輩として良きアドバイスをお願いします。また、私を含めた担任団に相談を頂ければと思います。

 社会を見渡せば、昨年からコロナ禍の新生活様式に社会全体が移行し、今までの学校行事ができない1年間でした。何事に対しても想定内として、備えをしておく「準備力」が必要となってきました。本校総合学科の「4つの力」+「計画する力」、「気を配る力」、そしてこの「準備する力」で頑張って行ってほしいものです。

 私自身初めての学年主任という大役を仰せつかり、自分の子どもと思い接して来ました。しかし、「甘い」「優しすぎる」とも言われることもありましたが、私は対話すること、話しかけることを大切にしてきました。時には、私の思いを正直にぶつけることもありましたが、3年間いろいろな意味で、私を大きく成長させてくれた学年23期生でもあります。一生忘れることはないでしょう。

 今後、保護者の皆さまには、一歩離れた所から三隈高校を見守って頂きたいと思います。時間も限られており、意を言い尽くすことができませんが、学年主任としての最後のあいさつとさせて頂きます。

  3年間ありがとうございました。そして、お世話になりました。

 

   令和3年3月1日    3学年主任 小 室  豊