【日田未来学】産学連携共同「地元高校生発“学生化粧品”開発プロジェクト」始動!

 本校では、日頃の学びによって習得した知識や技能を、社会や地域貢献に活かすという心構えを持った生徒の育成を目指し、「日田未来学」を実施しています。その一環として商業科目「商品開発と流通」「マーケティング」の授業において、地元企業と連携した実践的な学びを展開しています。
令和7年9月19日(金)、その第1回目の授業を実施しました。

 3年生「商品開発と流通」選択者15名と、2年生「マーケティング」選択者16名、計31名が参加しました。授業のねらいは、プロジェクト全体の流れを理解するとともに、化粧品づくりについて学ぶことです。

 株式会社インパクト会長の中野敏朗氏(本校卒業)を講師に迎え、企業と取り組む商品開発や共同研究についてご講話いただきました。中野会長は、佐賀大学や長野県立大学と連携し乳酸菌を活用した研究に取り組まれており、地域資源を活かした多彩な事例をご紹介くださいました。

 さらに、化粧品OEMメーカーである株式会社ホウリンの前川様からは、化粧品ができるまでの流れや、実際の製品開発事例について解説いただきました。生徒たちは、普段なかなか触れることのできない「商品開発の最前線」に直に触れる貴重な機会となりました。

 中野会長からは、化粧品製造に携わるようになった背景として、ご自身の子どもたちのアトピーへの課題意識を出発点に、化学の知識を活かして事業化へとつなげた経緯をお話しいただきました。その内容は、まさに「日田未来学」の理念を体現するものでした。最後には、生徒に向けて「周りで見ているだけでなく、自ら面白がって何事にも挑戦してほしい」と力強いメッセージを語りかけていただきました。

 本プロジェクトは今後、試作品開発から実際の販売活動まで、段階的に展開していく予定です。